鉄道絵画発→ピカソ行 コレクションのドア、ひらきます

コレクションを初公開!鉄道の路線に見立てたユニークな展示方法にも注目

開館から蒐集を進めてきた東京ステーションギャラリーのコレクションを初めてまとめて公開する企画展です。テーマの展開を鉄道の路線に見立てて、旅をするようにテーマの移り変わりを楽しみながら展観できます。

1988年4月に開館した同館。2005年の東京駅復元工事のために一時休館、2012年に再オープンした後も、少しずつ購入したり、寄贈されたりと美術品を蒐集します。30年経ち、コレクションには辰野登恵子、中村一美、森村泰昌などの現代アーティストを中心に、ブラジル移民二世である大岩オスカール、ノルウェーの画家ラインハルト・ザビエ、大物パブロ・ピカソなどが名を連ねるようになりました。

本展では、コレクションから約60名の作家、総計約100点の作品を会期中に展示替えをしながら紹介します。鉄道の路線に見立てて、テーマが移り変わっていく構成です。最初は、「鉄道絵画」からスタート。東京駅を描いた元田久治《Indication-Tokyo Station-》や本城直季《small planet tokyo station》の写真作品、線路のある風景が描かれた作品など、日本画、洋画、写真、資料と多彩なジャンルで展開します。2つ目のテーマは「都市と郊外」。古き時代の東京をうつす洋画、作家の記憶が再構成された作品、写実的な風景など、バラエティに富んだラインナップです。3つ目は「人」。乗務員、乗客はもちろん、人が描かれていても主題は別にある作品も登場し、作家の意図の多様性を感じられます。4つ目は「抽象」。さまざまな抽象画が並ぶなか、最後に誰もが知るピカソが登場。各時代の絵画4点で終着を迎えます。かつて開催した企画展の出品作品、東京駅構内にあるステンドグラスの福沢一郎による原画なども並ぶほか、近年コレクションに加わった木村荘八、椿貞雄、中村岳陵、阿部金剛、山口薫といった大正時代から現代までの新収蔵品や初公開の作品が30点以上紹介される点も魅力です。
 会期中には、入館料のみで参加できるトークイベントや解説も多数開催。美術照明家、絵画保存修復家、機関士など、アーティストや学芸員以外の専門家によるイベントもあり、要注目です。

立石大河亞《アンデスの汽車》1997-98年
元田久治《Indication - Tokyo Station -》2007年
木村荘八《坂の中腹》1918年
中村岳陵《驀進》1943年
開催概要
展覧会名 鉄道絵画発→ピカソ行 コレクションのドア、ひらきます
会期 2017年12月16日(土) 〜 2018年2月12日(月・祝)
休館日 月曜日(ただし1月8日、2月12日は開館)、
12月29日(金)〜1月1日(月・祝)、1月9日(火)
時間 10:00〜18:00(金曜は20:00まで)
※入館は閉館時間の30分前まで
会場 東京ステーションギャラリー
千代田区丸の内1-9-1 
入館料 一般 900円、高大生 700円
公式サイト http://www.ejrcf.or.jp/gallery/
問合せ 03-3212-2485
2017年11月更新