開館以来初! 所蔵する大観の作品、全40点を一堂に
近代日本画の巨匠、横山大観。明治以降、西洋画が国内に広がる中で、新しい日本画の画風を確立させ、日本画の新たな発展に寄与しました。生誕150年および、没後60年を記念して、山種美術館が所蔵している大観の作品全40点を一挙に公開する企画展です。
1868(明治元)年、水戸藩士の家に生まれた大観は、1889(明治22)年に東京美術学校(後の東京藝術大学)に第1期生として入学。校長の岡倉天心、橋本雅邦らから学びました。同期には、下村観山、西郷弧月、菱田春草などがいます。1898(明治31)年、日本美術院の創設に参加。1906(明治39)年、茨城県五浦に移住して、観山、春草、木村武山と共に日本画の新たな表現を求めて研鑽を積みます。1914(大正3)年には、天心の没後、活動が途絶えていた日本美術院を再興しました。生涯にわたって日本画を描き、「朦朧体」と表現される独自の画風を確立。近代以降の日本画の発展を象徴する存在として広く知られるようになり、国民的画家と呼ばれました。
山種美術館を創立した山崎種二氏は、近代の画家と直接交流しながらコレクションを集めましたが、大観は最も親しく交流した画家の一人です。水墨画巻や代表作など、多くの希少な作品が所蔵されています。
本展では、同館の大観コレクションを初めて全点公開。水墨画巻《楚水の巻》や《燕山の巻》、代表作の一つである《作右衛門の家》、富士山を描いた《霊峰不二》や《心神》など、40点が並びます。同時に、橋本雅邦《深山幽谷図》、下村観山《朧月》、西郷弧月《月・桜・柳》など、東京美術学校時代の師や同期生たちの作品も展示。また、再興院展で名を馳せた小林古径、安田靫彦、前田青邨、日展で活躍した山口蓬春、東山魁夷ら、近代の東京の画壇を担った精鋭が集います。
※山崎種二氏の「崎」の字は、正しくは「﨑(右上が「大」ではなく「立」)」です
展覧会名 | [企画展]生誕150年記念 横山大観 ―東京画壇の精鋭― |
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会期 | 2018年1月3日(水) 〜 2月25日(日) |
休館日 | 月曜日(ただし1月8日、2月12日は開館)、1月9日(火)、2月13日(火) |
時間 | 10:00〜17:00 ※入館は閉館時間の30分前まで |
会場 | 山種美術館 渋谷区広尾3-12-36 >> 会場の紹介記事はこちら |
入館料 | 一般 1,000円、大高生 800円、中学生以下無料 |
公式サイト | https://www.yamatane-museum.jp/ |
問合せ | 03-5777-8600 (ハローダイヤル) |
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