プラド美術館展 ベラスケスと絵画の栄光

ベラスケスの傑作7点が来日。イタリア、フランドルの名品も集結

ディエゴ・ベラスケス《王太子バルタサール・カルロス騎馬像》1635年頃 マドリード、プラド美術館蔵 © Museo Nacional del Prado ディエゴ・ベラスケス《狩猟服姿のフェリペ4世》1632-34年 マドリード、プラド美術館蔵 © Museo Nacional del Prado

スペイン王家によって収集された絵画を中心に、7,000点を超える絵画コレクションを有するプラド美術館。そのコレクションから17世紀にスペインの宮廷画家として活躍したベラスケスと同時代の画家たちに焦点を当てた、日本とスペインの外交関係樹立150周年を記念する企画展です。同美術館のコレクションの紹介は、2002年、2006年、2011年、2015年に続き、5回目となります。

1819年に開館したプラド美術館は、スペイン王たちの趣味が色濃く反映され、スペイン、イタリア、フランドル絵画を中心にコレクションを形成。宮廷画家であったベラスケスやゴヤ、エル・グレコやムリーリョだけでなく、ラファエロ、ティツィアーノ、ボッス、ルーベンスなどの名作も多く含まれています。中でも、ベラスケスは、彼が残した作品の半数近くを所蔵。しかし、国民的画家としての重要性からまとまった数での貸し出しは限られてきました。

本展は、《狩猟服姿のフェリペ4世》、《バリェーカスの少年》、《王太子バルタサール・カルロス騎馬像》、《東方三博士の礼拝》など、ベラスケスの重要作7点を中心に61点の油彩画と9点の資料を展示。その独創的な作風を、国や画家ごとの展示ではなく、テーマに沿って展示をすることで探ります。芸術、知識、神話、宮廷、風景、静物、宗教とテーマごとに章に分けて展開し、17世紀スペインにおける絵画コレクションを網羅的に見られる点が特徴です。芸術とは何かという根源的問題に対する当時の芸術家たちの取り組み、古典古代の哲学や思想の表象、裸体で表された神話画、宮殿装飾をも表す肖像画、カトリック美術の特徴と各地域による差異など、描かれたものの狙いや意図までじっくりと掘り下げます。
 また、17世紀のスペインは、イベリア半島だけでなく、フランドル、イタリア、中南米、フィリピンと、広大な地域を統治しており、ティツィアーノ《音楽にくつろぐヴィーナス》やペーテル・パウル・ルーベンス《聖アンナのいる聖家族》、ヤン・ブリューゲル(父)、ヘンドリク・ファン・バーレン、ヘラルト・セーヘルスら《視覚と嗅覚》などもコレクションに加えられました。展示されるイタリアとフランドル絵画各10点、フランス絵画2点から、スペインの国際的な背景とベラスケスへの影響も探ります。


ヤン・ブリューゲル(父)、ヘンドリク・ファン・バーレン、ヘラルト・セーヘルスら《視覚と嗅覚》 1620年頃 マドリード、プラド美術館蔵 © Museo Nacional del Prado
ティツィアーノ《音楽にくつろぐヴィーナス》1550年頃 マドリード、プラド美術館蔵 © Museo Nacional del Prado
開催概要
展覧会名 プラド美術館展 ベラスケスと絵画の栄光
会期 2018年2月24日(土) 〜 5月27日(日)
休館日 月曜日(ただし3月26日、4月30日は開館)
時間 9:30〜17:30(金・土曜日は20:00まで)
※入館は閉館時間の30分前まで
会場 国立西洋美術館
台東区上野公園7-7 
観覧料 一般 1,600円、大学生 1,200円、高校生 800円
公式サイト https://www.nmwa.go.jp/jp/index.html
問合せ 03-5777-8600(ハローダイヤル)
2018年2月更新