生誕150年 横山大観展

近代日本画の巨匠の大回顧展!制作過程や目指した芸術の本質を探る

近代日本画の代表する画家で、日本絵画の伝統的な技法を継承しながら独自の技法を確立した横山大観。生誕150年かつ、没後60年を記念し、代表作、新たに発見された作品の公開、習作や資料などを合わせた92点で包括的に画業を振り返る、10年ぶりに開催される大回顧展です。

1868(明治元)年、水戸藩氏酒井捨彦の長男として生まれた大観は、1888(明治21)年に母方の姻戚、横山家を継いで姓を横山と改めます。翌年、21歳で東京美術学校(現・東京藝術大学)の第一期生として入学し、親友で早世した菱田春草とともに岡倉天心や橋本雅邦らに学びました。1896(明治29)年、東京美術学校助教授となりますが、2年後に校長だった岡倉天心が失脚すると追随して職を辞し、日本美術院の創設に参加します。輪郭線を描かずに絵画を組み立てる“朦朧体”が世に受け入れられず、1903(明治36)年、インドに渡航。以後2年半をかけてアメリカ、ヨーロッパを周り、各地で好評を得ました。大正時代に入ると、東洋の伝統に新しい感覚を吹き込む実力者といった高評価が定着していきます。1914(大正3)年には、活動が途絶えていた日本美術院を再興。1935(昭和10)年、帝国美術院会員となり、2年後、69歳で第一回文化勲章を受章します。戦時中は報国に尽くし、1957(昭和32)年、絶筆となる《不二》を「むさしのに因む日本画展」に出品。翌年89歳で逝去し、正三位、勲一等旭日大綬章を追贈されました。

本展では、画業を明治、大正、昭和と時代で区切り、生涯と作品に迫ります。「1章 「明治」の大観」では、理想や概念を絵にする“理想画”、“朦朧体”など、新しい時代の日本画に取り組んだ作品が登場。日本美術院の第一回展覧会に出品された《屈原》のほか、100年ぶりに発見された《白衣観音》や《彗星》など新出作品も展示されます。「2章 「大正」の大観」は、中国の水墨画や琳派、やまと絵などの伝統的な技法や構図の影響が特徴。明快な構図とインパクトのある色使いが特徴の《群青富士》、全長40メートル超と日本一長い画巻に水の一生の物語を描いた《生々流転》などが紹介されます。「3章 「昭和」の大観」は、京都の竹内栖鳳と並んで画壇を代表する画家となった大観の代表作の一つである《夜桜》、《紅葉》、《或る日の太平洋》などが並びます。代表作を含む絵画84点、習作や資料8点を一堂に集め、制作の過程なども含めじっくりと掘り下げて展観できる点が特徴です。

「群青富士」1917年頃、横山大観、静岡県立美術館蔵、展示期間:4月13日〜5月6日
「夜桜」 1929年、横山大観、大倉集古館蔵、展示期間:5月8日〜5月27日
「紅葉」 1931年、横山大観、足立美術館蔵、展示期間:5月8日〜5月27日
開催概要
展覧会名 生誕150年 横山大観展
会期 2018年4月13日(金) 〜 5月27日(日)
休館日 月曜日(ただし4月30日は開館)
時間 10:00〜17:00(金・土曜は20:00まで)
※入館は閉館時間の30分前まで
会場 東京国立近代美術館
千代田区北の丸公園3-1 
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観覧料 一般 1,500円、大学生 1,100円、高校生 600円、中学生以下無料
公式サイト https://www.momat.go.jp/
問合せ 03-5777-8600(ハローダイヤル)
2018年3月更新