生命活動と捉える独自の建築哲学と世界観を体感
建築を広義の生命活動と捉え、再発見することで新たな可能性を見出そうとしている建築家 平田晃久氏。過去10年間の建築活動と進行中のプロジェクトを展観しながら、独自の建築哲学と世界観を体感する企画展です。
1997年に京都大学大学院工学研究科を修了し、伊東豊雄建築設計事務所を経て、2005年平田晃久建築設計事務所を設立。「桝屋本店」(2006)、「Bloomberg Pavilion」(2011)、「Kotoriku」(2014)など国内外で活躍してきました。
建築を“生命活動の一部”と捉えて植物、生物、気象現象といった自然の法則を建築に取り込んで、生きている世界の一部となる可能性を計ってきました。建築コンセプトでも「建築とはからまりしろをつくることである」と定義しています。
本展では、過去10年間に取り組んだ建築活動と進行中のプロジェクトをコンセプトごとに分けて俯瞰しながら展観します。「太田市美術館・図書館」(2017)では、設計に市民を巻き込み、内と外が絡まり合う豊かな公共空間を実現。街の新たなランドマークとして多様な活動の場となっている状況を説明します。「Tree-ness House」(2017年、住宅・ギャラリー)では、積み上がったボックスにひだ状の開口部と植物が絡まり合い、都市部ならではの多層的な居住環境を展開している様子を解説します。「何もない所から創造したり、発明するというよりは、何かを発見=discoverすることを通して建築をつくりたいと思うのだ」と平田氏は本展に向けて話しており、思考の過程や交錯を、模型を含む様々な事物を立体的に配置。博物館のように展示して、その空間を体験しながら独自の建築哲学を覗く内容となっています。
展覧会名 | 平田晃久展 Discovering New |
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会期 | 2018年5月24日(木) 〜 7月15日(日) |
休館日 | 月曜 |
時間 | 11:00〜18:00 |
会場 | TOTOギャラリー・間 港区南青山1-24-3 TOTO乃木坂ビル3F |
入館料 | 無料 |
公式サイト | https://jp.toto.com/gallerma/ |
問合せ | 03-3402-1010 |
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