2009年に始まった六本木の街を舞台にした一夜限りのアートの饗宴「六本木アートナイト」。今年のテーマは、「街はアートの夢を見る」。多彩なアート作品やインスタレーションに加えて、体験・参加型のプログラムも大幅増加。各美術館やギャラリー、施設で開かれる特別プログラムや開館時間の延長など、一晩では回りきれないほどの見所がたっぷり詰まった街の夢が繰り広げられます。
メインプログラムを担うのは、現代アーティストの金氏徹平、鬼頭健吾、宇治野宗輝の3人。六本木ヒルズ、東京ミッドタウン、国立新美術館にそれぞれ華やかでインパクトのあるインスタレーション作品で結びます。金氏は、六本木ヒルズアリーナにコラージュ彫刻の《タワー》を設置。そこに、ミュージシャン、女優、映像作家、劇作家などが集い、パフォーマンスを披露します。アートと融合した独自の空間が見所です。鬼頭は、国立新美術館のガラスのファサードの形を浮き彫りにする布の滝《hanging colors》を展開。日中は外光が布を通して館内を華やかに彩り、夜はネオンのように内部の光を鮮やかな色の光に変えます。宇治野は、東京ミッドタウンのキャノピー・スクエアに自動車を顎に見立てた《ドラゴンヘッド・ハウス》を展示します。カラーコーンと車と建築が一体となった「動く彫刻」は、どこにでもある日常的なものと技術を再構成し、近代文化の再定義を目指す作家の取り組みを端的に表したものでもあります。
街を普段と異なる雰囲気に仕立てあげる「街なかインスタレーション」では、橋脚をカラフルなパターンとイメージで彩ったスー・チャーシン《Lost in Memories》や、時計塔に巨大なビス(釘)をモチーフにしたmagma《wonder bolt》などに彩られる六本木交差点のほか、六本木ヒルズの毛利庭園には、生田目礼一が制作した不思議な未来生物や、三枝文子《踊るランタン》が登場。東京ミッドタウンの向かいでは、志茂浩和の《挟まる人》が建物の隙間でもがき、東京ミッドタウンプラザではさまざまな人々の交流をイメージした小原典子《鳥の交差点》が展示されます。六本木西公園や芋洗坂、国立新美術館のロビーなどにも作品が展示される予定です。また、パフォーマンスも充実。オープニングからフィナーレまで金氏が5回実施するほか、宮本宗《影ワニ》では、パフォーマーと観客が一体となって作品を創り上げます。六本木ヒルズアリーナや三河台公園では、街なかミーティングも行われ、街ぐるみでアートの作品と化した、幻想的な世界を楽しめる2日間です。

完成イメージ

「hanging colors」、「broken flowers」
完成イメージ

完成イメージ

撮影:ニコラ・ビュフ、展示風景: K11香港

イベント名 | 六本木アートナイト2018 |
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日時 | 2018年5月26日(土)10:00 〜 5月27日(日)18:00 <コアタイム>5月26日(土)18:00 〜 5月27日(日)6:00 ※コアタイムはメインとなるインスタレーションやイベントが集積する時間帯です。 |
開催場所 | 六本木ヒルズ、森美術館、東京ミッドタウン、サントリー美術館、21_21 DESIGN SIGHT、 国立新美術館、六本木商店街、その他六本木地区の協力施設や公共スペース |
入場料 | 無料(ただし、一部のプログラムおよび美術館企画展は有料) |
公式サイト | http://www.roppongiartnight.com |
問合せ | [1] 03-5777-8600 (ハローダイヤル) 年中無休(8:00〜22:00) [2] 03-6406-6799(2018年5月26日10:00〜5月27日18:00) |