企画展「マンモス展」-その『生命』は蘇るのか-

巨大な冷凍展示室にやってくる!
世界初公開マンモス&古生物学史上初の古代ウマ

2005年に「愛・地球博」で初公開され話題となった「ユカギルマンモス」の冷凍標本をはじめ、近年発掘された世界初公開を含むマンモスや、古代の動物たちの冷凍標本を世界最大規模で展示すると同時に、最先端生命科学による「マンモス復活プロジェクト」も紹介する企画展。過去・現在・未来のさまざまな角度からマンモスに迫る。

近年、約1万年前に絶滅したと言われている大型哺乳類のマンモスが、地球温暖化の影響で、ロシア連邦サハ共和国の永久凍土から次々と発掘されている。掘り出されたマンモスは、通常の化石などと違い冷凍状態で出土するため、非常に生々しいのが特徴だ。
 注目の展示は、今回世界初公開される冷凍標本「ケナガマンモスの鼻」 。2013年に完全な形で発掘され、これまで考えられていたマンモスの鼻の形状を覆す発見となった貴重な個体標本だ。そして2018年夏、本展のために発掘現場を訪れた調査隊が発見した、「ケナガマンモスの皮膚」 (マンモスの後脚部分)の冷凍標本も世界初公開される。生々しい状態で発掘されたこの皮膚には、マンモスがなぜ極寒の地で生き延びられたのかを解き明かす鍵が隠されている。また、 1977年に完全体で永久凍土から発掘された仔ケナガマンモス「ディーマ」の標本も38年ぶりに来日。さらに、古生物学史上初となる“液体の血液と尿”の採取に成功した約42000年前の古代ウマの完全体冷凍標本など、マンモス以外の貴重な古生物の標本も展示される。

世界では、さまざまな研究機関が「マンモス復活プロジェクト」を立ち上げ挑戦しているが、これまでの科学技術だけではマンモスの復活を達成することは現時点では難しいとされている。一方で、生命科学研究がもたらす科学技術の革新は、絶滅危惧種の保護やマンモスに限らぬ絶滅種の再生の糸口につながるのみならず、先端医療や食糧問題、地球環境問題などさまざまな分野に役立つ可能性を秘めている。しかし、絶滅種の復活については、倫理的な問題や生態系への影響など課題も同時に存在していることも確かだ。本展では最先端生命科学の“今”を紹介しながら、同時にこれからの生命科学のあり方についても考えていく。

ユカギルマンモス(頭部冷凍標本)年代/17,800年前 発掘/2002年 発掘場所/サハ共和国 ウスキ・ヤンスク地区 イリン・ヴィラフチャアニア川下流地域
永久凍土から発掘された仔ケナガマンモス「ディーマ」(標本)年代/40,000年前 発掘/1977年 発掘場所/サハ共和国北東部 マガダン地方 コリマ川上流域

【世界初公開】ケナガマンモスの鼻(冷凍標本)年代/32,700年前 発掘/2013年9月 発掘場所/サハ共和国 ノボシビルスク諸島 マールイ・リャヒオフスキー島 撮影:星野泰孝
【世界初公開】ケナガマンモスの皮膚(冷凍標本)年代/28,900年前(較正年代 31,150年前) 発掘/2018年8月11日 発掘場所/サハ共和国北部 ベルホヤンスク地区 ユニュゲン
開催概要
展覧会名 企画展「マンモス展」-その『生命』は蘇るのか-
会期 2019年6月7日(金) 〜 11月4日(月・休)
休館日 火曜日(ただし7月23日、7月30日、8月6日、8月13日、8月20日、8月27日、10月22日は開館)
時間 10:00〜17:00
※入場は閉館時間の30分前まで
会場 日本科学未来館
江東区青海2-3-6
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観覧料 一般 1,800円、小学生〜18歳以下 1,400円、4歳〜小学生未満 900円、3歳以下無料
公式サイト https://www.miraikan.jst.go.jp/
問合せ 03-5777-8600 (ハローダイヤル)
2019年5月更新