印象派からその先へ― 世界に誇る吉野石膏コレクション展

これぞ近代美術のいいとこどり!<br>老舗建材メーカーの珠玉のコレクションを一挙公開

ピエール=オーギュスト・ルノワール 《シュザンヌ・アダン嬢の肖像》1887年、パステル/紙 吉野石膏コレクション

タイガーボードで知られる石膏建材メーカー・吉野石膏株式会社の美術コレクションから、粒選りの絵画群72点を紹介する展覧会。

吉野石膏コレクションとは、明治34年創業の吉野石膏株式会社と、吉野石膏美術振興財団が有する美術コレクションで、作品の多くは創業の地である山形県の山形美術館に寄託され、一部が常設展示されている。人々に精神的な豊かさをもたらす美術の分野でも貢献したいという想いから、これまで蒐集と一般公開を継続的に行ってきた。とりわけ、先代の社長・須藤永一郎の代に蒐集された西洋絵画には、モネ、ピサロ、ルノワールら印象派から、ピカソ、シャガールなど20世紀の作家まで、世界に誇る優品がある。そのコレクション群は質の高さもさることながら、優しく、親しみやすい作品が多いことも特徴だ。

本展では、国内でもまとまって紹介されてこなかった貴重なコレクションを、初めて本格的に展覧。特に、国内有数の量と質を誇るシャガールの油彩画、ルノワール、ドガ、カサットによる油彩画とは異なる表現の探求が見られるパステル画などは必見だ。また、シスレーの80年代の色彩豊かな風景画、ピカソの風景画など、他では見られない作品にも注目したい。

吉野石膏コレクションは、近代美術のエッセンスを存分に感じられる、名品を網羅した蒐集という点でも評価が高い。印象派の先駆けとされるコローやミレー、クールベからはじまり、マネやモネ、ルノワール、ピサロら印象派、セザンヌ、ゴッホらポスト印象派を経て、フォーヴィスムやキュビスム、カンディンスキーの抽象絵画、さらにはエコール・ド・パリの作品まで、これぞ近代美術のいいとこどり!という見どころ満載の出品となる。

一度は観てみたかった名画や、好きな作家の貴重な作品などが一度に鑑賞できる、バラエティ豊かな展示をお楽しみに。

フィンセント・ファン・ゴッホ《雪原で薪を運ぶ人々》1884 年 油彩/カンヴァス 吉野石膏コレクション
ギュスターヴ・クールベ《ジョーの肖像、美しいアイルランド女性》1872年頃 油彩/カンヴァス 吉野石膏コレクション
ポール・セザンヌ《マルセイユ湾、レスタック近郊のサンタンリ村を望む》1877-79年 油彩/カンヴァス 吉野石膏コレクション
クロード・モネ《サン=ジェルマンの森の中で》1882年 油彩/カンヴァス 吉野石膏コレクション
エドガー・ドガ《踊り子たち (ピンクと緑)》1894年 パステル/紙 吉野石膏コレクション
アンリ・マティス《緑と白のストライプのブラウスを着た読書する若い女》1924年 油彩/カンヴァス 吉野石膏コレクション
ワシリー・カンディンスキー《結びつける緑》1926年 油彩/カンヴァス 吉野石膏コレクション
開催概要
展覧会名 印象派からその先へ― 世界に誇る吉野石膏コレクション展
会期 2019年10月30日(水) 〜 2020年1月20日(月)
休館日 月曜日(ただし、祝日・振替休日、1月20日、トークフリーデーの11月25日、12月30日は開館)、12月31日、1月1日
時間 10:00〜18:00
※1月3日を除く金曜、第2水曜、会期最終週平日は21:00まで
※入館は閉館時間の30分前まで
会場 三菱一号館美術館
千代田区丸の内2-6-2
入場料 一般 1,700円、高大生 1,000円、小中生 500円
公式サイト https://mimt.jp
問合せ 03-5777-8600 (ハローダイヤル)
2019年10月更新