茶道具、絵画、彫刻、陶磁器、刀剣、古典籍、そして修理後初公開の作品まで!
三菱・岩ア家のコレクションによる美の競演展
三菱創業150周年となる本年。三菱の第2代社長・岩﨑彌之助、第4代社長・岩﨑小彌太の蒐集の古典籍、東洋の古美術品を所蔵する静嘉堂文庫美術館は、今日に伝えられた絵画や茶道具、陶磁器、漆工芸、彫刻、刀剣などから名品を精選し展覧会を開催。展示室のエントランスでは、岩﨑家が明治から昭和初期にかけて所有した深川別邸や麻布鳥居坂の本邸に飾られていた作品がお出迎えする。
本展は、各ジャンルを代表する作品から数点ずつを選び、それぞれが互いの魅力を引き立て合い“競演”する様子を、テーマ別に楽しく鑑賞できるよう構成。また、修理を終えて蘇った山水画の屏風や掛幅、仏画や墨跡なども出品される。
陶磁器のジャンルでは、静嘉堂の清朝陶磁の中でも来館者に人気の高い《藍釉粉彩桃樹文瓶》の出品をはじめ、岩﨑小彌太が晩年住まいとした麻布鳥居坂本邸の玄関広間に飾られていたという、前田青邨の《獅子図》と、そのモデルとなった小彌太コレクションの唐三彩の獅子像《三彩獅子》を間近に展示するといった、興味深い競演も実現。
茶道具では、前期に重要文化財の《油滴天目》と《灰被天目》が競演し、各茶碗に添う豪華な「堆朱」や朱塗りの「天目台」も展示。後期には、唐物、和物それぞれの「瓢簞茶入」と「肩衝茶入」の名品が登場する。また、このたび国宝《曜変天目》の出品も急遽決定した。
さらに、日・中・韓の山水画や、室町時代の狩野派と土佐派、江戸時代の狩野派と琳派の旧襖絵・屏風の競演、花や鳥、魚や動物など生きとし生けるものをモチーフとした東アジア美術の競演、そして、刀剣コレクションからは、日本刀最上級の斬れ味「最上大業物」より古刀・新刀2工の競演など、各ジャンルで美の相乗効果が期待できる。
国宝1点、重要文化財13点、重要美術品8点を含む名宝のたたえる格式ある美、斬新な意匠、卓越した技を心ゆくまで堪能したい。
展覧会名 | 美の競演 −静嘉堂の名宝− |
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会期 | 2020年6月27日(土) 〜 9月22日(火・祝) ※会期中、展示替えあり 前期日程:6月27日(土) 〜 8月2日(日) 後期日程:8月4日(火) 〜 9月22日(火・祝) |
休館日 | 月曜日(ただし8月10日、9月21日は開館)、8月11日(火) |
時間 | 10:00〜16:30 ※入館は閉館時間の30分前まで |
会場 | 静嘉堂文庫美術館 世田谷区岡本2-23-1 |
入館料 | 一般 1,000円、高大生 700円、中学生以下無料 |
公式サイト | http://www.seikado.or.jp/ |
問合せ | 050-5541-8600 (ハローダイヤル) |
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