日本の三大浮世絵コレクションから、選りすぐりの名品が一堂に!
江戸時代の庶民たちから愛好され、さらに海外でも印象派の画家をはじめとする欧米のアーティストたちに大きな影響を与え、ジャポニスム旋風を巻き起こしたことでも知られる浮世絵。
本展では、日本が世界に誇る浮世絵の魅力を存分に紹介するため、質、量ともに日本の浮世絵コレクションを牽引する、太田記念美術館(東京・原宿)、日本浮世絵博物館(長野・松本)、平木浮世絵財団の日本三大浮世絵コレクションが史上初めて一堂に展示される。
出品は、前期と後期あわせて各コレクションから約150点ずつ、保存状態の良い名品約450点を予定。浮世絵の祖・菱川師宜から、鈴木春信、鳥居清長、喜多川歌麿、東洲斎写楽、葛飾北斎、歌川豊国、歌川広重、歌川国芳まで、浮世絵の歴史を網羅する総勢約60名の絵師たちの代表作が集う。
また、初期浮世絵の墨一色の版による「墨摺絵」から多色摺の「錦絵」の誕生、美人画や役者絵から風景画や物語の世界まで、時代と共に移り変わる浮世絵の流行やスタイルも、名品の数々を通して展観できる。
見どころは、史上初の3点同時出品となる鈴木春重(後の司馬江漢)《雪月花》のほか、世界で唯一の現存といわれる東洲斎写楽《曽我五郎と御所五郎丸》や、非常に珍しい歌川国芳《蛸の入道五拾三次》など、各コレクションの中でも特に素晴らしい逸品。
また、冨嶽三十六景の三役《神奈川沖浪裏》《凱風快晴》《山下白雨》、東海道五拾三次の《庄野 白雨》《蒲原 夜之雪》は、3館の所蔵品を入れ替えながら期間中常時展示されるという、日本三大浮世絵コレクションが集う本展ならではの構成も楽しみだ。
浮世絵版画の名品のほとんどは海外に流出してしまったと思っている人も多いが、本展を観れば、実は日本国内に世界最高水準の浮世絵コレクションがあるということが実感できるはず。
展覧会名 | The UKIYO-E 2020 ― 日本三大浮世絵コレクション |
---|---|
会期 | 2020年7月23日(木・祝)〜9月22日(火・祝) ※会期中、展示替えあり 前期:7月23日(木・祝)〜8月23日(日) 後期:8月25日(火)〜9月22日(火・祝) |
休室日 | 8月17日(月)・24日(月)、9月7日(月)・14日(月) |
時間 | 9:30〜17:30 |
会場 | 東京都美術館 台東区上野公園8-36 |
観覧料 | 一般 1,600円、大学生・専門学校生 1,300円、高校生 800円、65歳以上 1,000円 ※日時指定入場制 ※詳細は展覧会公式サイトをご確認ください |
公式サイト | https://www.tobikan.jp |
問合せ | 03-5777-8600(ハローダイヤル) |
記載内容は取材もしくは更新時の情報によるものです。商品の価格や取扱い・営業時間の変更等がございます。