生命の庭―8人の現代作家が見つけた小宇宙

人間と自然との関係性を、個性豊かな8名のアーティストが表現

淺井裕介《野生の星》 2019 photo:Ichiro Mishima courtesy of Art Center Ongoing, ANOMALY ©Yusuke Asai

私たちは、太古の昔にひとつの生命体として誕生して以来、刻々と変化する地球の過酷な環境に柔軟に適応することで進化を遂げ、高度な知性を獲得するに至った。その一方で、仮想現実に囲まれた日々の暮らしの中で、ともすれば自分たちが自然の一部であることさえ忘れがちだ。コロナ禍により、自然との新たな関わり方が求められている現在、私たちが本能的に有している感覚を取り戻す手段として、アートの役割が注目されている。
 本展では、緑豊かな自然に囲まれた旧朝香宮邸を舞台に、日本を代表する現代作家たちの作品を通して、人間と自然との関係性を問い直す。


参加作家は、青木美歌、淺井裕介、加藤泉、康夏奈、小林正人、佐々木愛、志村信裕、山口啓介の8人。
 菌類、ウィルス、細胞といったミクロなモティーフをガラスで制作し不可視の世界や生命の循環を表現する青木美歌や、滞在場所で採取された水や土を使った巨大な「泥絵」で知られる淺井裕介、山や海へのフィールドワークによる身体経験から醸成された記憶をもとに作品を制作してきた康夏奈、そして、花や種子を天然樹脂で固めた「カセットプラント」で知られる山口啓介など、自然の力や生命の神秘をダイレクトに作品に昇華させる作家をはじめ、加藤泉や小林正人など、人間そのものを問い続けるような独自のアプローチが特徴の作家など、多彩なアーティストがそれぞれの「生命の庭」を表現する。
 また、砂糖による壁画を代表作とする佐々木愛は、庭園美術館にまつわる素材、モティーフを用いて滞在制作した作品を、ある制度や慣習のなかで忘却されゆく記憶や歴史=物語を映像化する志村信裕は、ドキュメンタリー映像や、庭園美術館の空間からインスパイアされた作品を展示する。

周囲の自然と呼応し合うかのようなアール・デコの邸宅で、個性豊かな8人の作家たちがどのような空間を作り上げるのか、期待したい。

加藤泉《無題》 2019 「CONTACT つなぐ・むすぶ 日本と世界のアート」清水寺(西門) 京都2019年での展示風景 photo:Kiyotoshi Takashima courtesy of The Contact / Connect Exhibition Executive Committee ©2019 Izumi Kato
康夏奈《花寿波島の秘密》瀬戸内国際芸術祭 2013 2019 photo:Yasushi Ichikawa

青木美歌《あなたと私の間に》 2006 photo:Yusuke Sato
佐々木愛《見つけられた山》 2015
小林正人《画家の肖像》(部分) 2019 copyright the artist. courtesy of ShugoArts

志村信裕《光の曝書》 2014 千葉県立美術館での展示風景 photo:Ken Kato courtesy of Yuka Tsuruno Gallery
山口啓介《植物の宇宙 時間 Cassette Plant Workshop in Toyota 2014 15》 2015 豊田市美術館での展示風景 photo:澁谷征司

5組10名様 チケットプレゼント

本展チケットを抽選で5組10名様にプレゼントいたします。ご希望の方は下記の応募フォームにご入力いただき送信ください。
なお、当選発表は発送をもってかえさせていただきます。
締切:2020年10月29日(木)

開催概要
展覧会名 生命の庭―8人の現代作家が見つけた小宇宙
会期 2020年10月17日(土)〜2021年1月12日(火)
休館日 毎月第2・第4水曜日、12月28日(月)〜2021年1月4日(月)
時間 10:00〜18:00
※展示室入場は閉館時間の30分前まで
会場 東京都庭園美術館(本館+新館)
港区白金台5-21-9
>> 会場の紹介記事はこちら
観覧料 一般 1,000円、大学生・専門学校生 800円、中高生・65歳以上 500円、小学生以下無料
公式サイト https://www.teien-art-museum.ne.jp/
問合せ 050-5541-8600 (ハローダイヤル)
2020年10月15日更新