初来日作品多数!イスラエル博物館から、印象派の傑作コレクションが集結
地中海に面する中東の国・イスラエル最大の文化施設であり、世界有数の芸術・考古学博物館として約50万点の文化財を所蔵するイスラエル博物館。その膨大な文化財の中には、印象派とポスト印象派の豊かで包括的な傑作コレクションも含まれる。
本展は同館から、印象派に先駆けたクールベ、コロー、ブーダン、そしてモネ、ルノワール、シスレー、ピサロ、この流れを発展させたポスト印象派のセザンヌ、ファン・ゴッホ、ゴーガン、さらに印象派の光と色彩の表現を独特の親密な世界に移し変えたナビ派のボナールやヴュイヤールの作品69点を厳選、うち59点が初来日の名品の数々とともに、印象派の光の系譜をたどる。
第1章では、印象派の画家が特に好んだ、水と水鏡の反映を通して、印象派の風景表現の特質を浮き彫りにする。なかでも、睡蓮の連作で有名なモネの《睡蓮の池》は、特に「当たり年」と評される1907年に描かれたもので日本初公開となる。
続く第2章では、自然、そして人のいる風景を取り上げる。印象派の画家たちは、バルビゾン派が得意とした身近な自然の営みの表現とともに、野外での労働という主題も受け継ぎながら、セーヌ川やオワーズ川の流域にモティーフを求めており、セザンヌ、ファン・ゴッホ、ゴーガンらの初来日作品からもそれらのモティーフの重要性を感じ取れる。
一方、第3章では、バルビゾン派とは対照的に、しばしば都市景観そのものを描き出した印象派とそれに続く画家たちの都市への視点に注目。本章でも、ピサロの《テュイルリー宮庭園、午後の陽光》、ユリィの《夜のポツダム広場》など、初来日の作品が多く出展する。
最後に第4章では、人の表情、しぐさなど、日常生活の何気ない瞬間までもとらえようとした印象派、そしてそれを受け継いだポスト印象派の手がけた、肖像画と静物画を紹介。ルノワールの《レストランゲの肖像》、ヴュイヤールの《長椅子に座るミシア》など、画家と同時代に生きた人々の、飾らない自然体の姿に惹きこまれる。
展覧会名 | イスラエル博物館所蔵 印象派・光の系譜 ― モネ、ルノワール、ゴッホ、ゴーガン |
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会期 | 2021年10月15日(金)〜2022年1月16日(日) |
休館日 | 月曜日(ただし10月25日、11月29日、12月27日、1月3日・10日は開館)、12月31日(金)、2022年1月1日(土) |
時間 | 10:00〜18:00 ※祝日を除く金曜と会期最終週平日、第2水曜日は21:00まで ※入館は閉館時間の30分前まで |
会場 | 三菱一号館美術館 千代田区丸の内2-6-2 >> 会場の紹介記事はこちら |
入場料 | 一般 1,900円、高大生 1,000円、中学生以下無料 ※各時間の入場人数に上限あり |
公式サイト | https://mimt.jp/ |
問合せ | 050-5541-8600 (ハローダイヤル) |
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