メトロポリタン美術館の主要作品が一挙来日!
ヨーロッパ絵画部門から厳選した名画65点のうち46点が日本初公開
先史時代から現代まで、5000年以上にわたる世界各地の文化遺産を包括的に所蔵する、アメリカ・ニューヨークのメトロポリタン美術館。同館を構成する17部門のうち、ヨーロッパ絵画部門に属する約2500点の所蔵品から、選りすぐられた珠玉の名画65点(うち46点は日本初公開)が一挙来日する展覧会が実現。15世紀の初期ルネサンスの絵画から19世紀のポスト印象派まで、西洋絵画の500年の歴史を彩った巨匠たちの傑作が勢ぞろいする貴重な機会となる。
展示は時代順に3つの章構成で展開。第1章「信仰とルネサンス」では、イタリアのフィレンツェで15世紀初頭に花開き、16世紀にかけてヨーロッパ各地で隆盛したルネサンス文化を代表する画家たちの名画17点を紹介。初期ルネサンスのイタリアを代表する画家フラ・アンジェリコは、一点透視図法を用いて三次元空間を表現した最初の画家の一人で、今回出展される《キリストの磔刑》は、十字架を取り囲む人々が手前から奥に向かって楕円形に配置され、空間の奥行きが表現された初期ルネサンスの貴重な作例となる。
第2章「絶対主義と啓蒙主義の時代」では、君主が主権を掌握する絶対主義体制がヨーロッパ各国で強化された17世紀から、啓蒙思想が隆盛した18世紀にかけての美術を、各国の巨匠たちの名画30点により紹介。迫真的な写実描写と劇的な明暗表現によって、バロック様式の立役者となった、17世紀イタリアの最大の巨匠カラヴァッジョが、26歳の時に最初のパトロンとなったデル・モンテ枢機卿のために描いた《音楽家たち》や、17世紀のロレーヌ公国(現フランス北東部)で活躍し、20世紀に再評価された画家ジョルジュ・ド・ラ・トゥールが描いた、強烈な印象を残す《女占い師》などが見どころだ。
第3章「革命と人々のための芸術」では、市民社会の発展を背景にして、絵画に数々の革新をもたらした19世紀の画家たちの名画18点を展覧。白内障に侵されていたクロード・モネが見たヴィジョンとも言える遠近感のない不思議な光景として描かれた、これまでの印象とは違う《睡蓮》や、あまりに革新的であったため、当時の大衆からは受け入れられなかったポール・セザンヌの《リンゴと洋ナシのある静物》などが日本初公開となる。
メトロポリタン美術館が誇る至高の名画を、この機会にぜひ堪能したい。
展覧会名 | メトロポリタン美術館展 西洋絵画の500年 |
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会期 | 2022年2月9日(水)〜5月30日(月) |
休館日 | 火曜日(ただし5月3日は開館) |
時間 | 10:00〜18:00 ※金・土曜日は20:00まで ※入場は閉館時間の30分前まで |
会場 | 国立新美術館 企画展示室1E 港区六本木7-22-2 >> 会場の紹介記事はこちら |
観覧料 |
一般 2,100円、大学生 1,400円、高校生 1,000円 中学生以下無料 ※日時指定予約制 ※詳細はこちらをご確認ください |
展覧会サイト | https://met.exhn.jp/ |
問合せ | 050-5541-8600 (ハローダイヤル) |
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