イギリスを代表する現代作家ダミアン・ハーストの日本初の大規模個展
桜づくしの大型絵画作品24点がダイナミックに咲き誇る
国立新美術館とカルティエ現代美術財団が日本初となるダミアン・ハーストの大規模個展を開催。本展覧会のために、107点から成る《桜》のシリーズから作家自身が作品を選び、展示空間を作り上げる。
イギリスを代表する現代作家であるダミアン・ハーストは、ヤング・ブリティッシュ・アーティスト(YBAs)と呼ばれる、1990年代に頭角を現してきた新進アーティストの中でも代表的な存在で、30年以上にわたるキャリアの中で、絵画、彫刻、インスタレーションとさまざまな手法を用い、芸術、宗教、科学、そして生や死といったテーマを深く考察してきた。これまでに2012年にはロンドンのテートモダンにて大規模回顧展となる「ダミアン・ハースト」展、ヴェネツィアのパラッツォ・グラッシおよびプンタ・デッラ・ドガーナにて2017年に「難破船アンビリーバブル号の宝物」展を開催するなど、世界的に注目されている作家だ。
最新作である《桜》のシリーズでは、19世紀のポスト印象派や20世紀のアクション・ペインティングといった西洋絵画史の成果を独自に解釈し、色彩豊かでダイナミックな風景画を完成させた。それはまた、1980年代後半以降、継続的に抽象絵画を制作してきた作家にとっては、色彩や絵画空間に対する探究の大きな成果でもある。大きいものでは縦5メートル、横7メートルを超える画面に描かれた風景は、儚くも鮮やかに咲き誇る桜並木の下に身を置いた時のように、私たちを幻想的な世界に誘う。
2021年、カルティエ現代美術財団は本シリーズを世界で初めて紹介し高く評価された。そしてこの度、春には満開の桜が咲き誇る国立新美術館に、国内で初めてのハーストの大規模な個展が巡回する。
コロナ禍で閉塞感を抱いている多くの人々が、満開の桜の下でハーストの絵画表現に触れ、心を開放する機会となるだろう。
展覧会名 | ダミアン・ハースト 桜 |
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会期 | 2022年3月2日(水)〜5月23日(月) |
休館日 | 火曜日(ただし5月3日は開館) |
時間 | 10:00〜18:00 ※金・土曜日は20:00まで ※入場は閉館時間の30分前まで |
会場 | 国立新美術館 企画展示室2E 港区六本木7-22-2 >> 会場の紹介記事はこちら |
観覧料 | 一般 1,500円、大学生 1,200円、高校生 600円 中学生以下無料 |
展覧会サイト | https://www.nact.jp |
問合せ | 050-5541-8600 (ハローダイヤル) |
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