ダミアン・ハースト 桜

イギリスを代表する現代作家ダミアン・ハーストの日本初の大規模個展
桜づくしの大型絵画作品24点がダイナミックに咲き誇る

  • 2022/02/18
  • イベント
  • アート

国立新美術館とカルティエ現代美術財団が日本初となるダミアン・ハーストの大規模個展を開催。本展覧会のために、107点から成る《桜》のシリーズから作家自身が作品を選び、展示空間を作り上げる。

イギリスを代表する現代作家であるダミアン・ハーストは、ヤング・ブリティッシュ・アーティスト(YBAs)と呼ばれる、1990年代に頭角を現してきた新進アーティストの中でも代表的な存在で、30年以上にわたるキャリアの中で、絵画、彫刻、インスタレーションとさまざまな手法を用い、芸術、宗教、科学、そして生や死といったテーマを深く考察してきた。これまでに2012年にはロンドンのテートモダンにて大規模回顧展となる「ダミアン・ハースト」展、ヴェネツィアのパラッツォ・グラッシおよびプンタ・デッラ・ドガーナにて2017年に「難破船アンビリーバブル号の宝物」展を開催するなど、世界的に注目されている作家だ。

最新作である《桜》のシリーズでは、19世紀のポスト印象派や20世紀のアクション・ペインティングといった西洋絵画史の成果を独自に解釈し、色彩豊かでダイナミックな風景画を完成させた。それはまた、1980年代後半以降、継続的に抽象絵画を制作してきた作家にとっては、色彩や絵画空間に対する探究の大きな成果でもある。大きいものでは縦5メートル、横7メートルを超える画面に描かれた風景は、儚くも鮮やかに咲き誇る桜並木の下に身を置いた時のように、私たちを幻想的な世界に誘う。

2021年、カルティエ現代美術財団は本シリーズを世界で初めて紹介し高く評価された。そしてこの度、春には満開の桜が咲き誇る国立新美術館に、国内で初めてのハーストの大規模な個展が巡回する。

コロナ禍で閉塞感を抱いている多くの人々が、満開の桜の下でハーストの絵画表現に触れ、心を開放する機会となるだろう。

  1. ダミアン・ハースト 2019年
  2. スタジオでのダミアン・ハースト 2020年
  3. ダミアン・ハースト 《神聖な日の桜》 2018年 カルティエ現代美術財団コレクション、パリ
  4. スタジオでのダミアン・ハースト 2019年
  5. スタジオでのダミアン・ハースト 2019年
  6. ダミアン・ハーストのスタジオ風景
  1. ダミアン・ハースト 2019年
  2. スタジオでのダミアン・ハースト 2020年
  3. ダミアン・ハースト 《神聖な日の桜》 2018年 カルティエ現代美術財団コレクション、パリ
  4. スタジオでのダミアン・ハースト 2019年
  5. スタジオでのダミアン・ハースト 2019年
  6. ダミアン・ハーストのスタジオ風景
  7. ※すべて、
    Photographed by Prudence Cuming Associates Ltd © Damien Hirst and Science Ltd. All rights reserved, DACS 2022

開催概要

展覧会名 ダミアン・ハースト 桜
会期 2022年3月2日(水)〜5月23日(月)
休館日 火曜日(ただし5月3日は開館)
時間 10:00〜18:00
※金・土曜日は20:00まで
※入場は閉館時間の30分前まで
会場 国立新美術館 企画展示室2E
港区六本木7-22-2
>> 会場の紹介記事はこちら
観覧料 一般 1,500円、大学生 1,200円、高校生 600円 中学生以下無料
展覧会サイト https://www.nact.jp
問合せ 050-5541-8600 (ハローダイヤル)

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