アリスの原点から映画、アート、ファッションまで。不思議の国に迷い込む、大展覧会
19世紀から現代にかけて、アート、映画、音楽、ファッション、演劇、写真など様々なジャンルで表現されてきた『不思議の国のアリス』。その世界と広がりを紹介する展覧会が六本木ヒルズに出現する。
『不思議の国のアリス』は、オックスフォード大学で教鞭をとった数学者、チャールズ・ラトウィッジ・ドジソンが知人の娘たちに語った即興の物語から始まる。彼がルイス・キャロルのペンネームで1865年に発表した物語は、以来世界170以上の言語に翻訳され、児童文学の枠を超えてさまざまなジャンルに影響を与え続けてきた。本展は、160年にわたって各分野に及ぼした影響と魅力を包括的に紹介する、これまでにない大規模な展覧会となる。
ヴィクトリア・アンド・アルバート博物館(V&A)でのロンドン展を皮切りに、世界巡回中の本展。『不思議の国のアリス』や続編『鏡の国のアリス』の挿絵を担当したジョン・テニエルの原画や、物語を生んだヴィクトリア朝の英国の時代背景を紹介するほか、日本展オリジナルとして、日本人アーティストが描いた挿絵原画や油彩など、多彩なアリス作品も展観する。
あわせて、ディズニー映画のアニメーションセルやティム・バートン監督による映画『アリス・イン・ワンダーランド』、アリスに影響を受けたサルバドール・ダリや草間彌生らの作品、ロイヤル・バレエ団などの舞台衣装、ヴィヴィアン・ウエストウッドらによるファッションなど、アリスにまつわる貴重な作品や資料約300点を一挙紹介する。
さまざまな場所、文化、社会を反映した独自の「不思議の国」が、例えば、アルゼンチンやスペインでは映画の中で政治メタファーとして利用され、独裁政権や帝国主義の批判を投影しているなど、映画の中に描かれるアリスの世界だけを見ても、多様な広がりが伺える。また、最先端の舞台やファッションの展示では、時空を超えたアリスの世界観の広がりが見られるのも、本展の見どころの一つだろう。
さらには、著名な舞台デザイナーであるトム・パイパー(1964〜)による、原作の世界観に没入できる遊び心あふれる展示演出が、子どもから大人まで「不思議の国のアリス」の世界を心ゆくまで楽しむことができるものとなっている。
即興の物語から広がった、多種多様なアリスの世界観をぜひ、体感してほしい。
展覧会名 | 特別展アリス―へんてこりん、へんてこりんな世界― |
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会期 | 2022年7月16日(土)〜10月10日(月・祝) |
休館日 | 会期中無休 |
時間 | 10:00〜20:00(月・火・水曜日は18:00まで) ※7月18日、9月19日、10月10日は20:00まで ※入館は閉館時間の30分前まで |
会場 | 森アーツセンターギャラリー 港区六本木6-10-1 六本木ヒルズ森タワー 52階 |
観覧料 | 平日:一般 2,100円、大学・専門学校生 1,500円、高校生 1,300円、小中生 700円 土日祝:一般 2,300円、大学・専門学校生 1,700円、高校生 1,500円、小中生 900円 ※未就学児無料 ※日時指定予約制 ※詳細はこちらをご確認ください |
公式サイト | https://alice.exhibit.jp |
問合せ | 050-5541-8600 (ハローダイヤル) |
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