港区界隈の個性派 博物館
日本科学未来館
高い敷居を低く! 未来を考える先端科学の殿堂 日本科学未来館

ニュートリノ、ロケット、iPS細胞、アンドロイドなど、最先端の科学が身近に感じられる「日本科学未来館」は、学生から家族連れ、訪日観光客に至るまで年間約100万人が訪れる先端科学の殿堂だ。

館内は1Fシンボルゾーン・企画展示ゾーン、3・5F常設展示ゾーン、6Fドームシアター、7Fレストランと未来館ホールなどから成る。どこから見始めても違和感はない。
 5Fは「世界をさぐる」のテーマ展示。まず目に入るのは、実物のH-IIAロケットのメインエンジン。中ほどには、科学コミュニケーターやボランティアによるサイエンス・ミニトークや超電導の実演などが行われるコ・スタジオ、幹細胞研究をテーマにした「細胞たち研究開発中」のシアターと展示が広がる。実際の幹細胞が見られる顕微鏡や、受精卵から56日目の胎児までを順に追った実寸大の模型などがあり、リアルさは衝撃的。等身大の絵本のような「ぼくとみんなとそしてきみ」は、可愛らしく幼児に人気。感情、記憶、判断で働きが変わる脳内回路の構造、触感などの体験コーナーなどがあり、分かりやすい。

5Fから3Fへは、吹き抜けの回廊「オーバルブリッジ」で。シンボル展示「Geo-Cosmos(ジオ・コスモス)」が浮かぶように展示され、独特な雰囲気が漂う。有機ELパネルを使った世界初の地球ディスプレイは、1Fのカウチビークルで寝ながら見上げることもでき、癒しスポットにもなっているのだとか。ブリッジの両出入り口付近にあるインタラクティブボードGeo-Scope(ジオ・スコープ)では、世界の地震や森林火災など地球観測データを呼び出せる。
 3Fは「未来をつくる」がテーマ。石黒浩氏が手掛けたオトナロイドは、遠隔操作により人と会話でき、操作する側にも話す側にもチャレンジできる(自由体験は平日15:00以降)。人間そっくりの外見、仕草に驚き。奥のメディアラボは、情報技術と創造性が結びついた研究を紹介する期間限定の展示。取材時は、3体のロボットたちの会話に1人で参加して、介護や仕事などの議題を語り合う「ロボット談話室」が公開されていた。話をしている時の表情や会話の内容はデータとして蓄積され、今後の研究に活かされる。先端技術に自らが役立てる意義も感じられて斬新だ。

館内には科学などの専門家で構成される白ベストの科学コミュニケーターと、青のベストを着たボランティアスタッフが多数巡回し、展示の説明だけでなく、疑問などにも真摯に対応してくれる。モデルコースや音声ガイド、記念写真が撮れる公式スマホアプリ「Miraikanノート」もユニーク。館外では、問い→考え→アクションをノートに書き留めて、興味や疑問を掘り下げ、科学的思考を促すツールにもなる。
 ?が!になるたびに科学の敷居が一段ずつ下がってくる。子どもも大人もまずは楽しむことから科学に取り掛かってみては?

    日本科学未来館(お台場)
  • 江東区青海2-3-6 [MAP]
  • 03-3570-9151(代表)
  • 料金(税込)
    大人 620円
    6〜18歳 210円
  • 10:00〜17:00(最終入館は閉館30分前まで)
  • 休館日
    火曜(祝日の場合は開館)、
    年末年始、施設点検期間
  • ゆりかもめ「船の科学館駅」徒歩5分
    りんかい線「東京テレポート駅」徒歩15分
  • webサイト
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2016年7月取材/2016年8月更新