メインが引き立つ滋味深い食事パン。大ぶりで優しい甘味のスイーツパンも魅力

ル・パン・コティディアン 東京ミッドタウン店(Le Pain Quotidien)(六本木)

  • 2018/04/24
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ル・パン・コティディアン 東京ミッドタウン店天気の良い日は34席あるテラスで食べるのも気持ちいい

1990年にベルギーで創業し、世界に約250店舗を展開する「ル・パン・コティディアン」。フランス語で“日々の糧”を意味する店名の通り、オーガニック小麦を使った食事パンを中心に販売する傍ら、それに合わせた料理もレストランで提供している。ヨーロッパらしいインテリアは雰囲気があり、パン好きや味にこだわりを持つ女性、外国人などが多く来店。

カウンタースコーン、マフィン、デニッシュ、パンオショコラなどティータイム向けのパンも充実している

店頭には3〜4種類の小麦をパンによって使い分け、焼き上げられた約20種類が並ぶ。
 主力のハードパンは、オーガニック小麦のウィートパン、ライ麦パン、五穀パン、クルミパン、バゲットの5種類がラインナップ。全てオーガニックの小麦粉を使用して、伝統的な製法で作られている。「素材に手を加えず、そのものの味を楽しむことをモットーとしており、オーガニック小麦のウィートパンはオーガニック小麦、水、塩、ルヴァン種を使い、24時間以上かけて作られています。大きい方が中の柔らかい部分も多く、しっとり仕上がるので、レストランで提供するパンは直径40cmほどのサイズで焼成。テイクアウトでは、直径25cmほどのミディアムサイズと、1回で使いきれる直径15cmほどのミニサイズを用意しています」と、PRの丸山杏奈氏。バゲットやヴィエノワズリは焼き立てを並べるが、オーガニック小麦のウィートパンは味が落ち着くまで、数時間置いてから店頭に並べるという。製造時も、焼成後も時間をかけて丁寧に作られるパンだからこそ、小麦の旨味が滋味深くなるのかもしれない。

オーガニック小麦のハードパンはブランド統一レシピを使用。世界各地の店舗で共通の味を提供しているのだとか。「本国と同じ味を提供するべく、日本の気候に合わせて粉の配合や水の種類、量を毎日調整しています。味がぶれないよう、3カ月に1度、海外本社のスタッフが来日し、クオリティチェックを行っています」と、丸山氏。
 オーガニック小麦のウィートパンを食べてみる。弱冠酸味を感じるが、癖がなく食べやすい。ハムやチーズなどの具材を挟むと美味しさが引き立ちそう。五穀パンはオーツ麦のカリカリした食感が楽しく、カボチャの種や亜麻仁など雑穀の旨味にレーズンの甘味がプラスされ、そのままで十分美味しい。
 そのほか、ライ麦パンは、酸味が強く肉料理などに。クルミパンはクルミのアクセントがポイントだという。「酸味が苦手な方は、チョコスプレッドなどのクリーム系をつけて食べると食べやすくなります。パン好きなら、ストロベリーやフィグのジャムを付けると酸味が引き立てられてパンの旨味が一層感じられます。五穀パンはバターをつけて食べるのもオススメですね」。

商業施設内という場所柄、観光や買い物途中に小休止で利用するケースが多く、テイクアウトではスイーツパンの割合が多め。スコーン、パンオレザン、ブリオッシュ、フレンチトースト、マドレーヌ、タルトと多彩にそろう。
 マフィンはしっとりした生地が印象的で、大きいのでお腹にたまる。優しい甘味にブルーベリーの酸味がアクセントと、誰もが好む味わいだ。
 グロゼイユのブリオッシュは卵の味が全面に出た優しい味。赤スグリの強い酸味と控えめなカスタードの効果で、大きいけれどサラッと食べられる。
 クロワッサンはバターが強く、甘い香りとフワッと溶けるような食味がある。同店のダークチョコスプレッドをつけて食べると、パンオショコラそのもの。

内観レジ横にはスイーツも。オリジナルレシピで作るレモンタルトは定番人気だ

パンは芝公園店で24時間体制のもと、一括で製造されている。半年ごとにメニューを見直して一部商品を入れ替えるほか、さくらスコーンなどの季節商品も随時登場。オーガニック食材を使い丁寧に焼き上げたパンは、主役としてじっくりと味わいたい。

基本情報

店舗外観
名称 ル・パン・コティディアン 東京ミッドタウン店(Le Pain Quotidien)
所在地 港区赤坂9-7-3 ミッドタウン・ウエスト プラザ1F
電話番号 03-6804-5879
営業時間 7:30〜 23:00 (22:00 L.O.)
定休日 不定休(東京ミッドタウンに準ずる)
公式サイト https://www.lepainquotidien.com/jp/ja/

記載内容は取材もしくは更新時の情報によるものです。商品の価格や取扱い・営業時間の変更等がございます。