秋色庵大坂家(三田)
慶応大学正門近くにある、約300年の歴史を誇る老舗。右から横に書かれた年代ものの看板がその歴史の厚みを物語る。鮮やかな山吹色とパックリ割れた形がユーモラスな君時雨は同店が誇る定番の上生菓子だ。
「業者の餡は滑らかさが足りなくて、豆を仕入れて手作りしています」と話す、18代目店主の倉本勝敏氏。自慢の白餡は北海道産大手亡豆と大福豆をブレンドしたもの。2種類の豆を煮て皮を剥き、一晩漬け置きしてから再度煮て、こしてから餡にする。そこに、群馬の放し飼い卵の黄身を投入。力強い卵によってコシが生まれるとか。できあがった生地を一口大に切って蒸していく。
濃厚な卵の香りと味わいが口いっぱいに広がって、控えめな甘みがゆっくりと後からやってくる。見た目は和だけど、味は洋に近い。ホロホロと砂が崩れるように溶けていくのに、豆の食感が微かに感じられる餡が秀逸。中に何も入れない潔さも粋だ。
秋冬は卵のコクが増し、味もアップするとか。匠の技と素材が魅せる素朴な味。食後はさっぱりと煎茶で余韻を楽しんで。
名称 | 秋色庵大坂家 |
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所在地 | 港区三田3-1-9 |
電話番号 | 03-3451-7465 |
営業時間 |
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定休日 | 日祝 |
公式サイト | https://www.o-sakaya.com/ |
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