各国大使館が多く、国際色豊かな麻布十番。真っ赤な外観が目を引く「ル・ポミエ」は、ダロワイヨなど、フランスの名店でトップのシェフパティシエを歴任してきたフレデリック・マドレーヌ氏が手掛ける本格フランス菓子の店だ。

レモンやフランボワーズの香りが立ち上る。涙型のコロンとした形がかわいらしい。1つのケースの中に20個ほどが入っている。フランボワーズは木苺の風味が、レモンは爽やかな香りが、ピスタチオは実の粒を感じる三者三様の味わい。さっくり軽い食感ながら、甘味はガツンと強め。忙しい人への息抜きスイーツ、リキュールが入っていないので子どものいる家への手土産にも良さそう。

店内はレースや小物、花などが飾られ、床にはテラコッタ素材を使用。シェフの故郷、フランスの雰囲気が感じられる。4人掛けのテーブルが2卓あるので、イートインで生ケーキやクロワッサンを楽しむのもいい。平日限定ながら日替わりケーキセット（税込972円）もある。母の日、父の日など、パティシエやスタッフとともに厨房でケーキを作るイベントも開催している。

1. 鮮やかな色合いの生ケーキ。フランス国土をイメージした六角形のポミエ（税込594円）は、シェフのスペシャリテ。ピスタチオムースのプールモア、ショコラショコラ、クレームカラメルなどが定番。週末のみ、フレジェ、ミルフィーユも登場
2. パン好きが憧れる名店「ビゴの店」のバゲットを発見！ パン・オ・ルヴァン、パン・ド・ミと併せて3種類が並ぶ。シェフがフィリップ・ビゴ氏と友人であった縁で販売が実現したのだとか。毎日ランチタイム前後に、銀座店から焼き立てが届く
3. 美味しく、見た目もかわいらしいものをモットーにお菓子を作り続けているオーナーシェフのマドレーヌ氏。生ケーキや焼き菓子に加えてフロランタン、アイスなど、手掛けるスイーツは幅広い