性別、年齢、国籍などの情報が排除された、ある個人、もしくはグループかもしれない匿名作家“H”の作品を鑑賞するという実験的写真展。キュレーターのアイヴァン・ヴァルタニアンがHの代理人を務め、驚くべきことに展示会場のギャラリストさえもその正体を知らされないという型破りな試みだ。その意図は、鑑賞者が写真を作品として評価する際、作家の個人情報や作品の背景を語ること・語らないことがどれだけ影響するのかを考察する事にある。SNSが主要なメディアの一つとなり個人がブランド化する現在、先入観のない視点で作品自体と真摯に向き合う良い機会ではないだろうか。5月27日15:00からは、ホンマ・タカシとアイヴァン・ヴァルタニアンによるトークイベント「僕はHではない」も開催される（要予約）。会期は5月27日（土）まで。日月火祝休。時間は13:00〜18:00。