ホスピタルとデザイン展

シンポジア(六本木5-17-1 AXISビルB1)

  • 2017/7/19(水)
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ホスピタルとデザイン展

 スウェーデンの“1%ルール”というのをご存じだろうか?公共建築の新設・改築の際は、全体予算の1%をアートにあてるという法律で、1970年代にはさらに、病院においては2%に引き上げられた。そんなアートが身近なスウェーデンで、2013年に公募された病院改築の際のコンペで、グラフィックデザイナー赤羽美和(あかばね・みわ)の提案が約200点の応募の中から採用された。今展は、そのアートプロジェクトを振り返る事で、なぜ医療現場にデザインやアートが必要なのかを考える。

 赤羽の提案は、丸・三角・四角の単純なパターンを使い、病院関係者とドローイングのワークショップを行うというもの。そこで生まれたパターンを赤羽がコラージュし、最終的に病院アートにまで昇華させている。「楽しくフレキシブルで、各々のストーリーが思い出として残る。誰でも分かる柄で、なおかつ一人一人異なるイメージを持てるというのが採用のポイントでは」と本人は語る。無機質になりがちな医療現場で、患者、医療関係者共に安らげる空間を創り出す病院アートの力、日本でも今後さらに注目を集めそうだ。

 また、7月22・23日には「医療に対してクリエイティブな発想が出来ること」をテーマに、様々な分野のエキスパート達によるトークセッションも開催される(要申込み、有料)。

会期は7月25日(火)まで。会期中無休。時間は11:00〜20:00(最終日は18:00まで)。

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