陶芸↔現代美術の関係性ってどうなってんだろう?―現代美術の系譜に陶芸の文脈も入れ込んで

Kaikai Kiki Gallery(元麻布2-3-30 元麻布クレストビルB1)

  • 2017/8/3(木)
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陶芸↔現代美術の関係性ってどうなってんだろう?―現代美術の系譜に陶芸の文脈も入れ込んで

 今年4月に開催された、彫刻としての陶芸の可能性を探る企画展に続き、今度は現代美術と陶芸の関係性を探る展示が8月3日よりスタートした。村上隆氏が「2017年は陶芸を大プッシュします」と宣言しているだけあって、他美術館からの借用や、大御所アーティストの作品ラインナップと気合の入った内容になっている。

 現代美術の世界では、1970年代の「もの派」以降、2000年代に村上が提唱した「Superflat」まで、名前の付いたムーブメントは無く、バブル経済の勃興と崩壊の間に無数の概念が湧いては散って行った。その渦の中に、ふと陶芸との関わりを見出した村上は、その交わりを空間全体で模索するように展示を構成する。
 もの派を代表する李禹煥(リ・ウーファン)、菅木志雄(すが・きしお)の作品の間に、陶芸を生業としながら彫刻的作品を発表する安藤雅信(あんどう・まさのぶ)の立体を配したり、ダンボールを素材に平面のデザインに立体の解釈を与えた日比野克彦(ひびの・かつひこ)の作品と、骨董品としての陶器が並列するなど、それぞれの境界が深い部分で接触する事を感覚的に提示してくる。

 8月19日には安藤雅信と村上隆のトークショーも開催される。

会期は8月30日(水)まで。日月祝休。時間は11:00〜19:00。

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