典雅と奇想―明末清初の中国名画展

泉屋博古館分館(六本木1-5-1)

  • 2017/11/2(木)
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典雅と奇想―明末清初の中国名画展

 明王朝末期から清王朝初期にかけて、反乱や飢饉などによる社会の混迷、北方の異民族であった清の支配など激動の時代にあった中国は、芸術においても「絵画の変」と称されるほど大きな変化を迎えていた。その先の見えない時代の中で、たくましく生き抜きながら創造力を発揮した画家たちにスポットを当てた特別展が、11月3日よりスタートする。

 典雅な山水表現で当時正統派とされた呉派の画家と、それに背くように非常に個性的な造形を生み出した呉彬、徐渭、石濤、八大山人らの作品を“典雅と奇想”という切り口でそれぞれ紹介する。

 泉屋博古館の明清画コレクションを軸に、国内屈指の名品を一堂に集めた本展は、例えば明の天才文人・徐渭(じょい)の二つの墨画「花卉雑画巻」が並んで展示されるなど、通常の展覧会ではほとんど実現しない組み合わせなども多数鑑賞できる。

 また本展は、静嘉堂文庫美術館で開催中の「あこがれの明清絵画」との連携企画なので、両館を訪れてこの時代の中国絵画に深く触れてみては。

会期は12月10日(日)まで。月曜休。時間は10:00〜17:00。

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