ガレも愛した−清朝皇帝のガラス

サントリー美術館

  • 2018/4/24(火)
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ガレも愛した−清朝皇帝のガラス

 開館当初よりガラス工芸に注目してきた「サントリー美術館」が、30余年ぶりに清朝ガラスをまとまった形で紹介する企画展を開催。私たちが思い描く“透明”で“はかない”“きらきらした”ガラスのイメージとは全く異なる、色彩豊かで重厚な質感、そして卓越した造形美を堪能できる。

 展示はまず、中国ガラスの誕生期から始まるが、残された資料や研究者が少ないうえ、成分バランスが安定していないため自己崩壊してしまうものが多い17世紀頃の作品は非常に貴重で、今展でも3点のみが出品。
 一転して、清朝ガラスが栄華を極めた18〜19世紀頃の作品は、バリエーション豊かな彫りや色彩の美しさが光る。また、サントリー美術館と言えば“エミール・ガレ”だが、もちろん、清朝ガラスから影響を受けたガレの作品も多数展示される。

 特にオススメなのは、展示室最後にぎゅっと凝縮された、手のひらサイズの愛玩品・鼻煙壺(びえんこ)50点。清朝工芸の技と粋がつまった小さな壺の可愛らしさに、思わず見とれてしまうはずだ。

会期は7月1日(日)まで。火曜休(5月1日、6月26日は18:00まで開館)。時間は10:00〜18:00(金・土曜、4月29日、5月2・3日は20:00まで。5月26日は24:00まで)。

【写真】「エピローグ―清朝ガラスの小宇宙」(展示風景) すべて町田市立博物館

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