太田絵理 個展 −つよさ と しがらみ−

Hideharu Fukasaku Gallery Roppongi(六本木7-8-9 深作眼科ビル1・B1F)

  • 2018/9/4(火)
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太田絵理 個展 −つよさ と しがらみ−

 昨年開催された、FEI ART MUSEUM YOKOHAMA主催の版画公募展「第6回FEI PRINT AWARD」にて、大賞を受賞した太田絵理(おおたえり)の初個展が開催中。

 「自身が女性であるからこそ抱く感情」をテーマにした作品は、女の子を想起させるさまざまなモチーフが色鮮やかに配置され、一見すると「かわいい」と感じる人が多いという。しかし、作品の核であり、作家の心の表出でもある“髪”が異様なリアルさで画面を這っているのを認識すると、とたんに一筋縄ではいかない深い思考が見えてくる。

 「SNSで過度に自分を演出する女の子たちがすごく滑稽に見えたり、大学時代の就活で学校側から“アドバイス”された、『ホクロは隠した方が良い』『ヒールは何センチ以上』などの言葉に感じた違和感が、制作のテーマにつながっています」と言う太田さん。
 理想の女性像や、女はこうあるべきという社会の固定概念への息苦しさ、そして自身も無意識に取り繕ってしまう一人だということを受け入れつつ、新たな女性像を求めて日々版を重ねる。

 24歳の版画家の葛藤と成長の過程を、この濃密な展示から感じ取ってほしい。

会期は9月15日(土)まで。日祝休。時間は11:00〜19:00(最終日は17:00まで)。

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