泉屋博古館分館(六本木1-5-1)
狩野派最後の絵師であり、近代日本画の父といわれた狩野芳崖(かのうほうがい)を中心に、“芳崖四天王”と称されたその弟子たちや、同時代に生きた絵師らの名品から、近代日本画の水脈をたどる企画展がスタート。
一番の目玉は、芳崖の絶筆「悲母観音」、日本画革新運動の実験が最高潮に達した「仁王捉鬼図」、忿怒の表情が印象的な「不動明王」の三大名品揃い踏み。こちらは10月10日より全点鑑賞できる。
また、芳崖四天王の一人、岡倉秋水(おかくらしゅうすい)が描いた「不動明王」の漫画調ともいえるユーモラスな描写など、芳崖の影響を受けながら、日本画の革新に携わった弟子たちの作品も興味深い。
さらに、四天王と同じ時代に生きた横山大観(よこやまたいかん)、下村観山(しもむらかんざん)ら朦朧体の絵師たちの名品も並び、芳崖のレガシーがどのように拡がっていったのかを多角的に展観できる。
会期は10月28日(日)まで。休館日は月曜(9月17・24日、10月8日は開館)、9月18・25日、10月9日。時間は10:00〜17:00。
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