古賀学「Cube」

CLEAR GALLERY TOKYO(六本木7-18-8 岸田ビル2F)

  • 2019/5/17(金)
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古賀学「Cube」

 “水中ニーソ”という独自の水中モデルのスタイリングを発案し、映像や写真作品を発表してきたマルチメディアアーティスト古賀学(こがまなぶ)の新作展が開催中。
 今回は、水着とニーハイソックス姿の女性が透明なキューブに収まる「Cube」シリーズで、リアルとCG、2次元と3次元の融合により不思議な時間軸を持った作品になっている。

 Photoshop加工により誕生したキューブの面に映る女性の姿は、水中でポーズをとったモデルに回転してもらいあらゆる角度から撮影した実際の写真を、細かいパーツで組み立てていくというもの。地上の何倍も労力のかかる水中撮影とは思えない、非常に高度で感覚的な作業だが、古賀本人は「スキル的な上手さを見せることに興味はない」とキッパリ言う。「バンコクで作品を発表した時に、ヨーロッパの方に『あなたの作品はとても面白いけど、写真ではないね』と言われました。そこから、写真って何だろう?と突き詰めていくと、19世紀に生まれた芸術としての写真表現ピクトリアリズムは、合成・描き足しが当たり前だったし、その後に主流となったストレートフォトグラフィーは、今や携帯で簡単に写真加工をできる時代においてもはや滅びつつある。そんな風に写真の概念は変わっていくんだと呪縛から解放された時に、自分がどう表現するか考えてたどり着いたのが今回の作品です」。未来写真を模索する古賀の冒険はまだ始まったばかりだ。

 六本木アートナイトの5月25日には、古賀本人によるライブペインティングならぬライブPhotoshopを開催。六本木の街に“水中ニーソ”の女の子たちを漂わせる。

【会期】5月17日(金)〜6月15日(土) 【休廊日】日月祝 【時間】14:00〜19:00(土曜は11:00〜。5月25日は六本木アートナイトのため22:00まで)

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