倉庫に眠る「美」を開放。現代アートのコレクターズミュージアム「WHAT」開館

WHAT(品川区東品川2-6-10)

  • 2020/12/11(金)
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倉庫に眠る「美」を開放。現代アートのコレクターズミュージアム「WHAT」開館

 美術品保管事業を主軸に、天王洲をアートの一大拠点にするための街づくりに取り組む寺田倉庫が、現代アートのコレクターズミュージアム「WHAT(ワット)」を開館。これまで、主に保管するだけで人の目に触れる機会のなかった、同社のサービスを利用するコレクターの収集作品を公開するという、倉庫会社ならではのユニークな芸術文化発信施設の誕生だ。

 特徴は何といっても、現代アートシーンで活躍する作家の作品が、コレクターの想いと共に展示される点だろう。オープニング展「―INSIDE THE COLLECTOR’S VAULT, VOL.1― 解き放たれたコレクション展」でも、音声ガイドの一部にはコレクター本人が登場し、収集当時のエピソードやその作家への思い入れを語る。収集の傾向や変遷など、コレクターの視点が加わることで、作品の見え方も変わってくるのが面白い。また、一般的な美術館の常設展示とは一線を画し、随時作品が入れ替わることで、訪れるたびに表情を変える新たな鑑賞空間が提供される。
 なお、2016年より保管・展示を行ってきた「WHAT」の先がけである建築倉庫ミュージアムは、「建築倉庫プロジェクト」と名称を改め、同施設内で継続して建築にまつわる展覧会を開催していく。現在は、文芸家と建築家のコラボレーション展「謳う建築」が開催中だ。

 さらに、近隣には、若手アーティスト支援を目的としたアートカフェ「WHAT CAFE」も先行してオープンしているので、あわせて訪れてみては。

【オープン日】2020年12月12日(土)
【展覧会会期】12月12日(土)〜2021年5月30日(日)
【休館日】月曜(祝日の場合は翌日)
【時間】11:00〜19:00(最終入館18:00)
※日時指定予約制

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