ペロタン東京(六本木6-6-9 ピラミデ1F)
ドイツ人画家、ティーロ・ハインツマンの日本初個展が、ペロタン東京で本日よりスタートした。
ハインツマンは、25年に渡りメディウムとその歴史を徹底的に追及し続けており、これまで発泡スチロールやマニキュア、樹脂、毛皮、アルミニウムなどさまざまな素材を用いて、視覚言語の発展に取り組んできた。
日本での展示のために作家が構成した本展は、日本画に使われる顔料が重要な役割を果たしている。鮮やかで深みのある粉末顔料が、繊細なニュアンスでキャンバスに舞い降り、そこに素早い筆や手わざのストロークが加わることで、瑞々しくリズミカルな“間”が空間に生まれる。また、2020年の新作では、動的なストロークとガラスの破片による構成が、ドラマティックな舞台のように、また別のリズムを生み出している。目に見えない風や香り、光の通り道を、ペインティングとして見せてくれているような清々しさに、不思議と心が落ち着いてくるのを感じる。
作家がこだわって設置したというギャラリー内のイスは、茶室の外にある待合イスのような雰囲気を想定しているそう。ゆったり座って作品をぼーっと眺める時間も素敵だ。
【会期】2月9日(火)〜3月20日(土・祝)
【休廊日】日月祝
【時間】12:00〜18:00 ※前日18:00までの予約制
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