100年先でも愛される小松のものづくりとは?小松・九谷のものづくり「素材のカタチ」

21_21 DESIGN SIGHTギャラリー3(赤坂9-7-6 東京ミッドタウン ミッドタウン・ガーデン)

  • 2021/3/16(火)
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100年先でも愛される小松のものづくりとは?小松・九谷のものづくり「素材のカタチ」

 自然の恩恵を受けて発展した、九谷焼や繊維産業などが盛んな石川県小松市。そんな小松のものづくりの豊かさ・強さを未来に向けて発信する展示会が、21_21 DESIGN SIGHTのギャラリー3で開催中だ。

 「アフターコロナの新しい生活様式において、100年先でも愛される小松のものづくりとは何か」という問いを立て、そのアンサーとして「作家自身で向き合ったものづくり」「美大生との共創」「料理人との共創」の3方向のアプローチを実践。それによって生み出された作品群が、小松の美しい自然を想起させるBGMや空間デザインの中で展示される。
 例えば、作家自身によるものづくりの挑戦では、和紙アクセサリー作家による陶と和紙が融合した非常に繊細なアートピースや、伝統技術を継承しつつもその過程に3Dプリンタなどの新技術を活用した、熱くなりにくい器などを制作。
 また、美大生との共創では、無機質な用の世界に果実のような瑞々しさをとの思いから構想された、果実型の消毒液自動ディスペンサーや、在宅時間が増える中、より特別なものになるであろう外出を彩る、九谷焼の柄をプリントした傘など、作家と学生がこれからの社会を見据えて、さまざまな興味深いアイディアを提案。
 さらに、小松の人気レストラン「SHOKUDO YArn」のオーナーシェフ米田裕二氏との共創で生まれた料理皿と食の提案も面白い。一見すると全く料理の器には見えないような作品が並ぶが、そこには小松・九谷の食とものづくりのストーリーがしっかり込められており、レストランでの新たな食体験を予感させる。

 変わりゆくもの、変わらないものを熟思し、それでも愛される小松のものづくりを模索するその姿に、私たちが目指す未来へのヒントを感じられるはずだ。

【会期】3月14(日)〜3月21日(日)
【時間】11:00〜17:30

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