流木や廃材から生まれた作品が纏う、心地よい空気感にひたる「水田典寿展」

Gallery SU(麻布台3-3-23 和朗フラット4号館6号室)

  • 2021/5/17(月)
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流木や廃材から生まれた作品が纏う、心地よい空気感にひたる「水田典寿展」

 麻布台のギャラリーSUで、造形作家・水田典寿(みずたのりひさ)の個展が開催中。

 海岸や道端、旅先や古道具屋などで目にとまった、流木や廃材など風化の途上にあるものを掬い上げ、そこに手を加えて彫像や家具を制作する水田。アトリエに持ち帰りしばらく一緒の時間を過ごした“作品になりそうな欠片たち”は、ふとしたタイミングで水田の回路と通じ、パズルのピースがパチパチとはまるように、新しい居場所に収まっていく。それらは、作者の意図に沿って型にはめていくというよりも、素材が収まりたい場所へ導いている、という言葉がしっくりくる。
 流木や小枝の造形を活かしたオブジェや、お釜の蓋、車輪の軸、じょうごなど古材をつかった家具は、ハッとする美しさでありながらも主張しすぎない、その場にしっくり馴染む心地よい空気感を纏っている。

 ギャラリーの雰囲気との調和も吟味された、素敵な展示に足を運んでみては。

【会期】5月15日(土)〜5月30日(日)
【休廊日】5月18日(火)・25日(火)
【時間】12:00〜19:00

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