横尾忠則が描いた肖像画シリーズを無料公開「横尾忠則:The Artists」

21_21 DESIGN SIGHTギャラリー3(赤坂9-7-6 東京ミッドタウン ミッドタウン・ガーデン)

  • 2021/7/30(金)
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横尾忠則が描いた肖像画シリーズを無料公開「横尾忠則:The Artists」

 アーティスト、哲学者、科学者など、カルティエ現代美術財団の依頼で横尾忠則が描いた肖像画のシリーズ全139作品を鑑賞できる企画展が、21_21 DESIGN SIGHTのギャラリー3で開催中。

 カルティエ現代美術財団は、あらゆる分野の現代美術を世界に向けて広めることをミッションとする民間文化機関で、これまで日本のカルチャーやアートシーンをヨーロッパに紹介する中心的役割を担ってきた。
 本展で展示されるシリーズは、財団のゼネラル ディレクターであるエルベ・シャンデス氏と横尾忠則のアトリエでのふとした会話から誕生したプロジェクトだとか。横尾が「今では阿吽の呼吸」とエルベ氏との間柄を表現するように、信頼しあう二人だからこそ実現した密度の濃い展示といえる。

 数ヵ月かかって描き上げた139点の肖像画は、どれもタッチやスタイルが違うことに驚かされるが「人間はそれぞれ違う人格だから、被写体によって描き方が変わるのが自然」であり、さらに「飽きっぽい性格で一つのことを続ける忍耐がないから、同じスタイル・タッチで描くのは僕にはほとんど不可能」と、本人自ら、ここまで独創的に描き方が変化する理由を、インタビュー映像内で語っている。

 これだけの数のワンテーマの横尾作品を、無料で鑑賞でき、なおかつ写真撮影もOKという、非常に贅沢な機会をお見逃しなく。

【会期】7月21日(水)〜10月17日(日)
【休館日】火曜
【時間】11:00〜17:00(土日祝は18:00まで)
【画像】撮影:吉村昌也

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