鍛え磨かれた刀剣と、洗練された武家文化を堪能。「刀剣 もののふの心」展

サントリー美術館

  • 2021/9/30(木)
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鍛え磨かれた刀剣と、洗練された武家文化を堪能。「刀剣 もののふの心」展

 サントリー美術館にて、時代を超えて語り継がれる貴重な刀剣の数々と、刀剣と共に生きた武士の暮らしぶりを絵巻や屛風を通して紹介する、開館60周年記念展が開催中。

 近年、日本美術に対する関心が高まる中で、とくに注目を集める「刀剣」。本展会場でも、平日にもかかわらず多くの若者が熱心に鑑賞している姿が目立った。

 やはり注目は、源氏の重宝として名高い通称《膝丸》(大覚寺)や、織田信長が桶狭間の合戦で今川義元から奪った《義元左文字》(建勲神社)、さらには豊臣家ゆかりの《骨喰藤四郎》(豊国神社)など、時代を超えて名物として武家に愛され、数奇な伝来をたどった天下の名刀の数々。さまざまな背景やストーリーを深く知るほど、刀から立ち昇るオーラに圧倒されるだろう。
 また、武士たちの暮らしぶりや、生活の中に刀がどのように存在していたか、共に戦った馬とのかかわりなど、刀剣を取り巻く細かな要素にまでしっかり焦点をあてた展示は、「生活の中の美」を基本理念とするサントリー美術館らしいアプローチといえる。
 本展開催の一つのキッカケともなった、修復後初公開の《酒伝童子絵巻》に登場する、武将たちの鮮やかな太刀捌きにも注目したい。

【会期】9月15日(水)〜10月31日(日) ※会期中展示替えあり
【休館日】火曜(10月26日は18:00まで開館)
【時間】10:00〜18:00 (金・土曜は20:00まで) ※入館は閉館の30分前まで
【画像】©田山達之

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