人間主体から共存へ。ジェスパー・ジャストの日本初個展「Seminarium」

ペロタン東京(六本木6-6-9 ピラミデ1F)

  • 2021/12/3(金)
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人間主体から共存へ。ジェスパー・ジャストの日本初個展「Seminarium」

 ペロタン東京にて、デンマーク人アーティスト、ジェスパー・ジャストの日本初となる個展「Seminarium」が開催中。

 ジャストは、映像作品とマルチ・プロジェクションによるビデオ・インスタレーションで国際的に知られ、本展では2つの作品シリーズ《Seminarium》と《Interpassivities》を再構成し展示。
 《Seminarium》は、4つの映像作品がギャラリー全体に広がるトータル・インスタレーションで、紫色に発光する身体が映し出されたビデオスクリーンの前に、本展のために東京で採取された野草が設置され、植物はスクリーンからのライトを受けて光合成をおこなう。本作品について作家は「《Seminarium》では、植物が人体よりも優位に立ちます。私の強い信念として、世界は複数の中心に基づいており、人間の存在が唯一無二の中心ではないという考えがあります。《Seminarium》は数多くの意味で、既存の力関係を再編成し、新たに代替的な共存方法を確立しようと試みるものです」と述べ、人間主体ではなくあらゆるものが共存する道を、テクノロジーや植物との関係性を通して提示しようと模索している。

 本作品は特別に24時間ギャラリーの外からでも鑑賞できるので、紫色に発光する部屋と、循環する水、無機質なコードやチューブ、そして凛と佇む野草が織りなす、ハイブリッドな共存空間にいつでも没入できる。

【会期】12月2日(木)〜12月28日(火)
【休廊日】日月祝
【時間】12:00〜18:00

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