「クリストとジャンヌ=クロード "包まれた凱旋門"」オンライン記者会見開催

21_21 DESIGN SIGHT(赤坂9-7-6 東京ミッドタウン ミッドタウン・ガーデン)

  • 2022/6/10(金)
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「クリストとジャンヌ=クロード

 現代美術作家クリストとジャンヌ=クロードの悲願の夢であり、構想60年をかけてようやく、2021年9月に現実のものとなったプロジェクト「L'Arc de Triomphe, Wrapped, Paris, 1961-2021(包まれた凱旋門)」。その背景や制作過程に焦点を当てた展覧会の一般公開に先立ち、プレス向けのオンライン記者会見が開催された。

 会見では、本展のプロジェクト・ディレクターを務めるヴラディミール・ヤヴァチェフ氏やロレンツァ・ジョヴァネッリ氏など、日仏の企画関係者8名が登壇。
 実際の作品で凱旋門のラッピングに使用された銀色のコーティングが施された再生可能な青い布25,000㎡と3,000mもの赤いロープ。会場の背景に見える銀色の布と赤いロープは、作品と同素材のものが使用されている。準備には1,200名以上が携わり、120名のクライマーがラッピング作業する様子などがスライド画像とともに説明された。また、フランス国家を代表する文化財中の文化財である凱旋門を扱ったことの難しさや、完成までの間にパンデミックによる延期、作家のクリスト氏の逝去など、幾多の困難に直面した裏話なども語られた。

 本展では、プロジェクト実現に向けた長い道のりや、スケールの大きさが感じられる工夫が随所で見られるものとなっているようだ。600万人が鑑賞したパリの感動をぜひ、会場で共有してほしい。

【会期】2022年6月13日(月)〜2023年2月12日(日)
【休館日】火曜日、年末年始(2022年12月27日〜2023年1月3日)
【時間】10:00〜19:00(入場18:30まで)※2022年6月13日〜17日は13:00〜19:00(入場18:30まで)

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