テレビ朝日本社ビルの1階、賑やかな番組紹介エリアをぬけた先にある「EX GARDEN CAFE」。毛利庭園やアリーナを歩いているだけでは気づきにくい奥まった立地だが、そのおかげで比較的ゆったりと過ごせる居心地の良いカフェだ。隣席との間隔が広く設けられた店内はグリーンに囲まれ、横を見れば毛利庭園の景色とたっぷりの自然光、見上げれば約30mの開放的な吹き抜けと、他所ではなかなかお目にかかれないダイナミックな癒し空間を持ち合わせている。

店内の座席は、毛利庭園に面したコンセント完備のカウンター席、2〜数人掛けにアレンジできるシンプルなテーブル席、ゆったり過ごせるローテーブルのソファ席の3タイプ。ワーカーにとっては、コンセント完備のカウンター席が争奪戦となりそうだが、こちらではモバイルバッテリー（AC、USB両方対応可）数台を無料で貸し出しているため、どの席でも気兼ねなく携帯電話やPCが充電可能。また、ブランケットの無料貸し出しや、＋200円でコーヒーのお替りができるなど、ちょっと長居して打ち合わせや作業をしたいワーカーにも、話に花が咲くプライベートのカフェタイムにも、利用しやすい心遣いが随所に散りばめられている。「コーヒーの香りとグリーンに包まれながら、ストレスフリーで寛いでほしい」と、同店店長はカフェの環境づくりに力を注ぐ。

カウンターに並ぶ見慣れないコーヒー豆と、こだわりの強そうなドリップマシンの存在感に、どうやらこのカフェはコーヒーが美味しそうだとピンとくるはず。「一番のこだわりは、セラフィムという最先端のドリップマシンを導入していることです。本格的なコーヒーマイスターの資格を持つスタッフが、それぞれの豆に合わせた蒸らし時間、湯量、抽出タイミングなど、全ての工程をこのマシンにプログラミングすることで、常に最適な一杯を淹れることができます」と店長。つまり、職人技を必要とするドリップコーヒーが、いつ来ても最高のクオリティで堪能できるということだ。また、自社焙煎工場でEX GARDEN CAFE用に豆を焙煎しているため、常に新鮮なコーヒー豆が届くのはもちろん、高価なスペシャリティコーヒーも、比較的手頃な価格でメニューに並ぶ。さらに、山梨県鳴沢村の井戸から採水された天然水をほとんどのドリンクに使用しており、水出しアイスコーヒーなどは非常にクリアな口あたりを楽しめると人気が高い。

フードメニューは、数は多くないがどれも魅力的なラインナップと手頃な価格で揃う。平日のみ提供する「モーニングサンキューセット」は、ボリューミーなサンドイッチとドリンクのセットがテイクアウトとイートインのどちらでも390円と、六本木界隈のモーニングと比べるとかなりお得な印象。通常単品で500円する「EXハムチーズ」もチョイスOKというのだから、その太っ腹具合に感謝したい。＋100円でスペシャリティコーヒーやフルーツティーなど、ワンランク上のドリンクに変更するのもオススメだ。

ランチタイムは、セットメニューのほか、テレビ朝日のマスコットキャラクター、ゴーちゃん。を模ったキッズメニューを提供。「フードメニューにはできるだけ野菜を多く使い、色鮮やかにご提供できるよう心がけています」との店長の言葉通り、スパイスの効いた本格ドライカレーは、蒸し野菜がゴロゴロと乗った見た目にも食欲をそそる逸品。冬にはサツマイモやレンコン、夏にはトウモロコシや葉野菜など、旬の野菜を意識して取り入れているのだとか。他にも、不定期で開催されるカレーブッフェも人気が高い。

混みあうコーヒーチェーン店と比べると、まだまだ穴場といえそうなEX GARDEN CAFE。通いたくなる条件と魅力が詰まった寛ぎのカフェとして、ぜひお気に入りの一軒に加えることをオススメしたい。