大正時代の政財界の巨峰が愛した名園。
地下鉄白金台駅のすぐそば、日吉坂の途中にある大きな山門をくぐると、なだらかな起伏に富む日本庭園が広がる。
結婚式場としてもよく知られる「八芳園」は5万平方メートルの広大な敷地を持ち、江戸時代は大名屋敷、大正時代には政財界の巨峰・久原房之助の別荘としての歴史を持つ名園。
地下鉄白金台駅のすぐそば、日吉坂の途中にある大きな山門をくぐると、なだらかな起状に富む日本庭園が広がる。結婚式場としてもよく知られる「八芳園」は5万平方メートルの広大な敷地を持ち、江戸時代は大名屋敷、大正時代には政財界の巨峰・久原房之助氏の別荘としての歴史を持つ名園だ。
山の手台地の地形を生かした園内には、斜面にそって大小の名木が植えられ、多くの名石が配される。かつて川だった場所には池があり、ほとりには水亭、竹林のそばには茶室が建ち、まさに風雅を極めた趣だ。
歴史的価値の高いモニュメントも多く、1,000年以上の歴史をもつという国宝級の古代朝鮮の仏塔、平宗清が平家滅亡後に一族の供養のために自ら刻んだという石灯籠など、久原氏が集めた名品の数々を見ることができる。また徳川家に仕えた旗本・大久保彦左衛門は、この地で余生を過ごし、家光より直々に下賜されたと伝えられる山茱萸(さんしゅゆ)の木が今も残されている。
緑豊かな園内は、春には桜、秋は紅葉、冬は雪景色…と、四季折々の景観が楽しめる。池にはカラフルなオシドリや錦鯉が優雅に泳ぎ、ウメの季節には花の蜜を吸いにウグイスやメジロが枝の間を飛びまわる光景も見られる。
この庭園は、基本的にはレストラン、料亭など八芳園の施設の利用者へは無料開放。庭園内の散策と茶室で抹茶とお菓子を味わうコースなどもあり、優雅に名園散策が堪能できる。すぐ近くには「都立庭園美術館」や「自然教育園」などもあり、“庭園めぐり”をする人も多いとのこと。
名称 | 八芳園 |
---|---|
所在地 | 港区白金台1-1-1 |
問合せ | 03-3443-3111 |
開園時間 | 10:00〜21:00 |
休園日 | 年末年始 |
駐車場 | 無料・約200台(施設利用者のみ駐車可) |
アクセス | 南北線・三田線「白金台駅」徒歩1分 |
公式サイト | https://www.happo-en.com/ |
記載内容は取材もしくは更新時の情報によるものです。商品の価格や取扱い・営業時間の変更等がございます。