六本木西公園

六本木通りから1区画入った「六本木西公園」は、駅から数分にもかかわらず、広い空を眺められる“大人の憩いスポット”。
防災拠点の側面も持ち、非常用のトイレやかまどベンチも完備。
中央にはメタセコイアがシンボルツリーとしてそびえる。

  • 2013/06/06
  • カルチャー
  • 緑の散策路

カラフルなモニュメントが目印。六本木の地名にちなんで6本の樹をイメージしてデザインされたもので、遠くからでも目に付く。広場を囲むように歩道やベンチが設置されている。右側の植え込みには桜が8本あり、春には幻想的な風景が広がって花見客で賑わう。パーゴラのベンチからは六本木ヒルズが望め、午後はお弁当や飲み物を片手に一服するワーカーがあちこちに出現。左側は、アジサイ、シモツケ、ビヨウヤナギなどの植栽に囲まれて、灯篭がひっそりと。こちらからは、ミッドタウンが視界に入り、六本木の二大名所の真ん中にいることを実感できる。どちらからも近いため、仕事や買い物の息抜きにここへ来てホッとするのもいい。

真ん中にあるシンボルツリー“メタセコイア”の奥は遊具エリア。ネットや滑り台などが1つにまとまった子供用の複合遊具の周辺は、柔らかいクッション性のある地面になっていて、転んでもケガしなそうだ。大人向けにも健康遊具が3種類設置されている。ユニークなのは、アップルツリーという名の複合遊具。懸垂や腕立て、クライミングがまとめてできる優れもの。

災害時には防災の拠点となれるよう、8カ所あるベンチのうち、3カ所はかまどになるもの。マンホールトイレは7カ所設置され、広場の地下には地下雨水貯留槽が設けられている。ソーラー照明もあり、いざというときの体制も万全だ。

  1. 6本のカラフルなモニュメントが立つ公園の入り口付近
    6本のカラフルなモニュメントが立つ公園の入り口付近
  2. 広場の中ほどにある、シンボルツリーのメタセコイア
    広場の中ほどにある、シンボルツリーのメタセコイア
  3. 入口から大きく開けた公園全体を眺める。奥に遊具エリアがある
    入口から大きく開けた公園全体を眺める。奥に遊具エリアがある
  4. 子ども向けの遊具の下はクッション地になっている
    子ども向けの遊具の下はクッション地になっている
  5. 腹筋や懸垂などの運動ができる大人用健康遊具“アップルツリー”
    腹筋や懸垂などの運動ができる大人用健康遊具“アップルツリー”
  6. 六本木ヒルズのタワーを間近に望む
    六本木ヒルズのタワーを間近に望む
  7. 左側の植栽の中にひっそりと立つ、石灯籠
    左側の植栽の中にひっそりと立つ、石灯籠
  8. パーゴラの下をはじめ、広場の周囲にはベンチが多数設置されている
    パーゴラの下をはじめ、広場の周囲にはベンチが多数設置されている
  9. 防災面も充実。マンホールトイレが7カ所設置されている
    防災面も充実。マンホールトイレが7カ所設置されている
  10. 旧町名の由来など、麻布地区の歴史が書かれた案内板も
    旧町名の由来など、麻布地区の歴史が書かれた案内板も
公園の歴史
江戸時代〜1967(昭和42)年
麻布竜土町と麻布材木町という2つの街の境に立地
1979(昭和54)年
郵政省より官舎跡地を港区が購入
2016(平成28)年
全面改修し、防災機能を整備

麻布竜土町
愛宕・西新橋から虎の門付近の入江で漁人が多く住んでいた猟人村が、1615〜1624(元和)年に麻布領内に代替用地を与えられた際、村名を竜土に改めた説がある。後に百姓町屋となり、麻布竜土町と呼ばれるようになった
麻布材木町
元は竜土町の一部だったが、材木商が多く住んでいたため、材木町と呼ばれるようになった。1713(正徳3)年に町奉行の支配地域となり、1872(明治5)年、近隣の武家地を合併して麻布材木町となった

基本情報

名称 六本木西公園
所在地 港区六本木7-17-8
問合せ 03-5114-8803(麻布地区総合支所協働推進課土木係)
アクセス 日比谷線、大江戸線「六本木駅」徒歩2分
公式サイト https://www.city.minato.tokyo.jp/shisetsu/koen/azabu/07.html

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