外堀通りに建つ巨大な山王鳥居が目を引く山王日枝神社。
徳川歴代将軍の氏神として江戸城を守護し、明治以降は皇居を守る。
神田明神と並び、江戸の民に崇敬されていた。
広い敷地は樹木で覆われ、凛とした空気が漂う。
参詣、散策など訪れる人が絶えないパワースポットだ。
山王パークタワーを過ぎると、威風堂々とした山王鳥居が現れる。上には、「山王茶寮」、宴会場「日枝あかさか」、社務所があり、「急ぐとも 止まって拝め 宮ノ前」と書かれた車止めが印象的だ。樹木が茂る境内は静かなのにどこか力に満ち、自然と居住まいを正してしまう。皇居の裏鬼門を意識してか、正門は東向き。神門をくぐると、広場の奥にコンクリート造りの社殿が建つ。見上げれば空が大きく見えて、都心とは思えない清々しさ。
鎌倉初期に江戸氏の館に創設され、室町時代、江戸城の鎮守として太田道灌によって祀られた。現在も皇居の守護として、隔年開催の神幸祭では特別に皇居内へ行列の入場が許されるそうだ。
滋賀県の比叡山に鎮座する日吉大社の山と水を司る大山咋神(おほやまくひのかみ)が主祭神で、万物の成長発展を守護することから厄除け、商売繁盛、社運隆昌の参詣者が多い。神使いの夫婦猿は縁結びや安産の神として知られる。
お参りは社殿入口でもできるが、オススメは社殿の天井絵。下拝殿までは一般でも入れるのだ。天井には鎌倉時代の植物や昆虫が描かれた板絵が123枚掲げられ、壮観な眺め。参拝後は、藤棚の下で一服したり、末社や稲荷参道を訪れるのもいい。政治家や近隣ワーカーの早朝参拝に倣って、朝活ならぬ朝参りもオツだ。
名称 | 山王日枝神社 |
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所在地 | 千代田区永田町2-10-5 |
問合せ | 03-3581-2471(日枝神社社務所) |
開門時間 | 5:00〜18:00(4〜9月) 6:00〜17:00(10〜3月) |
アクセス | 銀座線、南北線「溜池山王駅」徒歩3分 千代田線「国会議事堂前駅」徒歩5分 |
公式サイト | https://www.hiejinja.net/ |
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