アークヒルズ仙石山森タワー こげらの庭

2012年に竣工した仙石山森タワーは、小鳥が訪れる街を目指して造られた緑あふれる屋外空間が自慢。
大けやき広場からは東京タワーが一望でき、こげらの庭では地域在来の植生が見られる。
隣接する泉ガーデンやアークヒルズなどと併せてのんびり散策してみたい。

  • 2013/11/26
  • カルチャー
  • 緑の散策路

エントランスの仙石山プラザに足を踏み入れると、まず2本の大きなメタセコイアが目につく。一角には芝生もあり、ビジネスライク一辺倒ではない、潤いのある空間が広がっている。ツワブキ、ヤブランなどが植えられた道を奥へ進むとこげらの庭が見えてくる。

こげらの庭には、工事前の土壌を再利用して、在来種のコナラ、ミソハギ、エゴノキ、ヤマブキ、ヒメユズリハなどが植えられている。穏やかでどこか懐かしい雰囲気だ。池の側ではススキの穂が揺れ、昆虫が行き来する。奥には江戸時代の石垣石も残されており、思わぬ歴史探訪に。設置された枯れ木にはキノコが生え、木立の中には、都心では見かけなくなったツユクサの姿も。あずまやのベンチにコナラの実が転がる風景は里山のようだ。コゲラやツグミなどの鳥類や昆虫などがやってくる多様な緑地を目指しているという。

南面には芝生が広がる大けやき広場。高台であることを実感できる開けた眺望が見事。吹き抜ける風が気持ちいい。正面には東京タワーが大きく見え、ゴロンと寝転がりたくなる開放的な場所だ。近くの保育園の園児たちが遊んだり、ワーカーが一休みしたり、住民が犬を散歩させるなど、憩いの場となっている。

  1. ヒメウツギ、コデマリ、シュウカイドウなどが植わるこげらの庭。ワーカーが一休みする姿も
    ヒメウツギ、コデマリ、シュウカイドウなどが植わるこげらの庭。ワーカーが一休みする姿も
  2. ランドマーク的存在の2本の大きなメタセコイア。数十年前からあり、再開発時も動かされずに整備された
    ランドマーク的存在の2本の大きなメタセコイア。数十年前からあり、再開発時も動かされずに整備された
  3. ブラジルのアーティスト、トミエ・オオタケ作《無限》。恒常的な発展と成長の願いが込められている
    ブラジルのアーティスト、トミエ・オオタケ作《無限》。恒常的な発展と成長の願いが込められている
  4. 小鳥や昆虫が集まるこげらの庭。運が良ければ、ツグミやシジュウカラなどが水浴びする姿を見られるかも
    小鳥や昆虫が集まるこげらの庭。運が良ければ、ツグミやシジュウカラなどが水浴びする姿を見られるかも
  5. 日本各地に自生するムラサキシキブ。名木板も二次元バーコード入りで分かりやすい
    日本各地に自生するムラサキシキブ。名木板も二次元バーコード入りで分かりやすい
  6. エントランス前に広がる仙石山プラザ。階段を流れ落ちるような噴水が涼しげ
    エントランス前に広がる仙石山プラザ。階段を流れ落ちるような噴水が涼しげ
  7. 鳥類や昆虫の棲家になるよう設置した枯れ木。キノコが生えている
    鳥類や昆虫の棲家になるよう設置した枯れ木。キノコが生えている
  8. レジデンス前に広がる大けやき広場。日当たりのよい芝生の広場からは東京タワーが一望できる
    レジデンス前に広がる大けやき広場。日当たりのよい芝生の広場からは東京タワーが一望できる
  9. 大けやき広場から見上げたアークヒルズ仙石山森タワー。在勤・在住者は東京を一望できるルーフデッキへも上がれる
    大けやき広場から見上げたアークヒルズ仙石山森タワー。在勤・在住者は東京を一望できるルーフデッキへも上がれる
  10. 大けやき広場から道路沿いにスウェーデン大使館方面へ向かう道は「しいのき坂」と名付けられた遊歩道
    大けやき広場から道路沿いにスウェーデン大使館方面へ向かう道は「しいのき坂」と名付けられた遊歩道
アークヒルズ仙石山森タワーの歴史
2007(平成19)年
都市計画決定告示
2009(平成21)年
アークヒルズ仙石山森タワー着工
2012(平成24)年
同タワー竣工
2013(平成25)年
「グッドデザイン賞」、「みどりの社会貢献賞」会長賞を受賞

基本情報

名称 アークヒルズ仙石山森タワー こげらの庭
所在地 港区六本木1-9-10
問合せ 03-3224-6471(アークヒルズ仙石山森タワー防災センター)
アクセス 南北線「六本木駅」徒歩5分
日比谷線「神谷町駅」徒歩8分
公式サイト https://www.arkhills.com/

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