氷川公園

赤坂駅から徒歩数分のビル街にありながら多品種のバラが見られる氷川公園
1970〜90年代に作出されたバラでミニバラから大輪までさまざま
毎年、5月と10月になると艶やかな花の饗宴を多くの人が楽しむ

  • 2017/05/14
  • カルチャー
  • 緑の散策路

赤坂駅から赤坂通りを横断してアークヒルズ方面へ。数分で右手に入口が見えてくる。地下駐車場の上に整備された公園にはバラの花壇が広がる。

1999(平成11)年に公園を再整備した際、港区の花であるバラを見られるように整えられた同公園。京成バラ園芸が1970〜1990年代に作出した「ブルーライト」、「花房」、「初恋」など、10種類以上の品種が植えられ、見頃になると一斉に開いて、見事な景観を作り出す。中央の花壇は、縁がベンチにもなるため、赤やピンクの大輪のバラがすぐ横で楽しめる。外周の花壇には、「ふれ太鼓」などのつるバラ、一重咲きの「かれん」などがあり、丸まった花弁や小花タイプ、グラデーションの花色など、品種の違いもじっくり。通路には水路がひかれ、ベンチが点在。座ると前後にバラが見える特等席で、ランチ時だけでなく午前中や夕方など、ビジネスマンや近隣の住民が入れ替わりで小休止をしていた。
 奥に進むと、噴水のある広場に到達。背の高い木々が木陰をつくり、涼やかな雰囲気が広がる。ここから、バラ園全景を望むのもいい。子ども向けの遊び場もあるが、生垣で仕切られているからか、バラ園にいるとそれほど気にならない。

コンパクトながらベンチの数が多く、気軽に訪れて休憩したり、お弁当を食べられる。アークヒルズからでも10分以内。気分転換の散策にも良さそうだ。

  1. ベゴニアやペチュアのプランターが並ぶ入口も華やか
    ベゴニアやペチュアのプランターが並ぶ入口も華やか
  2. つるバラはポール仕立てで園内のアクセントや生垣代わりに
    つるバラはポール仕立てで園内のアクセントや生垣代わりに
  3. バラ園の中を流れる水路のせせらぎも癒しポイント
    バラ園の中を流れる水路のせせらぎも癒しポイント
  4. 公園の奥は木々に囲まれ、噴水がしぶきを上げている
    公園の奥は木々に囲まれ、噴水がしぶきを上げている
  5. ブランコやミニ滑り台などの遊具もあり、子どもの歓声が響く
    ブランコやミニ滑り台などの遊具もあり、子どもの歓声が響く
  6. しっとりした魅力を放つ紫の大輪バラ「ブルーライト」
    しっとりした魅力を放つ紫の大輪バラ「ブルーライト」
  7. 重なる花弁が炎のような「あやおり」
    重なる花弁が炎のような「あやおり」
  8. 名前の通り、純白でインパクトのある「銀世界」
    名前の通り、純白でインパクトのある「銀世界」
  9. 一重咲きでキュートなイメージの「かれん」
    一重咲きでキュートなイメージの「かれん」
  10. 外周に大きな木が立ち、気持ちのよい木陰を作る
    外周に大きな木が立ち、気持ちのよい木陰を作る
公園の歴史
江戸時代前期
広島藩浅野家本・分家、赤穂藩浅野内匠頭の屋敷が並ぶ
1906(明治39)年
新山荘輔の土地を赤坂区が購入
1908(明治41)年
東京市氷川尋常小学校開校
1929(昭和4)年
火災により校舎焼失
1935(昭和10)年
東京市が公園として開設
1999(平成11)年
バラ園のある現在の公園に再整備

基本情報

名称 氷川公園
所在地 港区赤坂6-5-4
問合せ 03-5413-7015(赤坂地区総合支所 協働推進課土木係)
アクセス 千代田線「赤坂駅」徒歩2分
銀座線、南北線「溜池山王駅」徒歩7分
公式サイト https://www.city.minato.tokyo.jp/shisetsu/koen/akasaka/03.html

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