10日間で男を上手にフル方法

“男にフラれたい”なら、こうすべし!?
恋が長続きしない理由、実践でお見せします!
ハリウッド式・逆説的恋愛指南ムービー

  • 2003/06/23
  • イベント
  • シネマ
10日間で男を上手にフル方法

『話を聞かない男、地図の読めない女』ほか、少し前に世界的ベストセラーとなった話題の本たち。こうした性差を語る本が売れるのは、誰もが異性と上手にコミュニケーションしたい、もっとパートナーを理解したい、と思う素直な気持ちがあるからだろう。本作は女性向け、恋を長続きさせるための逆説的指南ムービー。女性が陥りがちな恋愛におけるNG言動の数々をモチーフにした、ハリウッドお得意の明快なラブコメディだ。

10日間で男を上手にフル方法

全米No.1を誇る人気女性誌の編集者アンディは、“HOW TO LOSE A GUY IN 10DAYS”というハウツー記事をつくることに。そこでスノッブなバーで出会ったハンサム、ベンと“10日間でフラれるために”付き合いを開始。が、広告マンである彼は彼で、10日でアンディをオトせたら大口クライアントの担当に、という賭けを上司や同僚としていたものだから大混戦。男と女、神経衰弱ギリギリの根くらべが始まる――。

10日間で男を上手にフル方法

会社に押しかけてベタベタ甘える、アパートの留守電に1分おきにメッセージを入れる、男同士の集まりに手料理持参で乱入する……アンディはこれでもかとフラれるための行為を連発。彼女は正気でワザとしているため、それはもう気持ちがいいくらいの見事なヒドさ。ここまでではなくとも、おそらく万人が思い当たるであろうシチュエーションや台詞も多々。かなり笑えるものの、これらのようなことを一切したことはない、と言い切れるか……?と、思わず胸にそっと手を当ててしまった。男性はこの映画を観て、どう思うのだろう?振り回されて狼狽し、うんざりしつつも彼女の機嫌をとってしまうマシュー・マコノヒーに共感したりするのだろうか。

主演は大御所コメディエンヌ、ゴールディ・ホーンの娘ケイト・ハドソン。極端に女くさい所業をしても嫌味がないのは、彼女のキュートな個性によるもの。また一流のダイヤを扱う老舗ジュエラー「ハリー・ウィンストン」の87カラット(!)のダイヤをはじめ洗練のアイテムやファッション、NYの人気スポットが多数登場。わかりやすい華やかさもなかなか楽しい。

10日間で男を上手にフル方法

恋愛モノはラブシーンやラストシーンで気分が盛り上がるものだが、そうしたシーンが割とどうでもよく感じられる点が、この映画の可笑しいところ。理由はありがちな本筋より、あんまりな恋愛NGシーンのインパクトが強いせい。やっぱりこれはラブコメというより、実践で見せる逆説的ハウツーものなのだ。とはいえホントは、色恋に“NG”を考えていても仕方ない。ハウツーなんて役に立たない。みんな心の底でわかっている。ならば本作を観なくても……? いえいえ、ぜひご参考まで!

作品データ

10日間で男を上手にフル方法
公開 2003年7月上旬公開
日比谷シャンテシネほかにて公開予定
制作年/制作国 2003年 アメリカ
上映時間 1:55
配給 UIP
監督 ドナルド・ペトリ
原作 ミシェル・アレクサンダー&ジェニー・ロング
出演 ケイト・ハドソン
マシュー・マコノヒー
:あつた美希
ライター:あつた美希/Miki Atsuta フリーライター、アロマコーディネーター、クレイセラピスト インストラクター/インタビュー記事、映画コメント、カルチャー全般のレビューなどを執筆。1996年から女性誌を中心に活動し、これまでに取材した人数は600人以上。近年は2015〜2018年に『25ans』にてカルチャーページを、2015〜2019年にフレグランスジャーナル社『アロマトピア』にて“シネマ・アロマ”を、2016〜2018年にプレジデント社『プレジデントウーマン』にてカルチャーページ「大人のスキマ時間」を連載。2018年よりハースト婦人画報社の季刊誌『リシェス』の“LIFESTYLE - NEWS”にてカルチャーを連載中。
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