バレット モンク

チョウ・ユンファ×ジョン・ウー
香港アクションを築いた名コンビが放つ
ハリウッド式アクション・エンタテインメント!

  • 2003/11/10
  • イベント
  • シネマ
バレット モンク

主演に『グリーン・デスティニー』のチョウ・ユンファ、製作に『フェイス/オフ』『M:I-2』のジョン・ウー。『男たちの挽歌』の最強タッグである香港映画界出身のカリスマたちが、MTVで活躍中の弱冠22歳の映像クリエイター、ポール・ハンターを監督に迎えて放つ、ハリウッド式アクション・エンタテインメント! 原題『Bulletproof Monk』と同名のアメリカン・コミックをもとに、映画向けに物語を再構築。派手でストリート的でドラマティック。シンプルに楽しめる娯楽作に仕上がっている。

バレット モンク

伝説的な巻物を守る、名をもたないチベットの僧侶。彼は所有する者に不老不死や世界を導く強大な力をもたらす巻物を悪者たちから守り、戦いつづけながら後継者を求めて旅を続けていた。ある日僧侶はN.Y.で知り合ったスリの青年カーに、後継者としての可能性を感じ……。

バレット モンク

香港仕込みで安定感のあるユンファのアクションを、若い先鋭的センスで知られるハンター監督がパワフルに演出。つり橋上での対決バトルのようなスリリングなシーン、『男たちの挽歌』よろしく二丁拳銃を操るサービスショットなど、見どころは満載だ。資料を読んで驚いたのは、若手俳優たちの健闘ぶり。ユンファと比べても見劣りしないほどだった、青年カー役の人気若手俳優ショーン・ウィリアム・スコットと、カーが一目惚れする謎の美少女を演じたモデル出身のジェイミー・キングのアクションはスタントマンの吹き替えと思いきや、2人とも体当たりの演技に挑戦。スコットは抜群の運動神経を、キングは体操競技の経験を生かしてそれぞれに訓練を積み、ハードなワイヤーアクションやキレのいいカンフーなどを格好よくキメていた。

バレット モンク

ともあれ、ユンファにとってハリウッドで5本目となる本作は、純粋な娯楽作。おそらく彼にとって通過点のひとつに過ぎないだろう。記者会見ではアジアからハリウッドに進出した俳優のひとりとして、「アクションに限らずさまざまな作品に挑戦していきたい」という意思を語っていたユンファ。彼の次回作はジョン・ウー監督がメガホンをとる『Land of Destiny』とのこと。ハリウッドに挑戦しつづけるアジア勢の試みに、大きなエールを送りたい。

作品データ

バレット モンク
公開 2003年1月17日公開
ニュー東宝シネマほか全国東宝洋画系にてロードショー
制作年/制作国 2003年 アメリカ
上映時間 1:43
配給 東芝エンタテインメント
監督 ポール・ハンター
製作 ジョン・ウー
出演 チョウ・ユンファ
ショーン・ウィリアム・スコット
ジェイミー・キング
カレル・ローデン
:あつた美希
ライター:あつた美希/Miki Atsuta フリーライター、アロマコーディネーター、クレイセラピスト インストラクター/インタビュー記事、映画コメント、カルチャー全般のレビューなどを執筆。1996年から女性誌を中心に活動し、これまでに取材した人数は600人以上。近年は2015〜2018年に『25ans』にてカルチャーページを、2015〜2019年にフレグランスジャーナル社『アロマトピア』にて“シネマ・アロマ”を、2016〜2018年にプレジデント社『プレジデントウーマン』にてカルチャーページ「大人のスキマ時間」を連載。2018年よりハースト婦人画報社の季刊誌『リシェス』の“LIFESTYLE - NEWS”にてカルチャーを連載中。
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