最後の恋のはじめ方 試写会日記 毎週、熱田美希から映画ファンの皆さんへ熱いメッセージ!傑作でも愚作でも、映画ってやっぱり素敵!!
最後の恋のはじめ方

ウィル・スミスがラブコメに初主演
恋愛ベタな大人たちを幸せへと導く
恋愛指南業“デート・コンサルタント”とは?



  “男はいつでも、どこでも、アプローチ次第でどんな女でも必ず落とせる”。恋の成就はお手のもの、デート・コンサルタントを生業とする自信満々の青年実業家が恋に落ちたら? アクションやコメディでおなじみの人気俳優ウィル・スミスが恋愛モノに初トライ。NYを舞台に、恋に不器用な大人たちの恋愛模様を描く。ラブ・コメディとしては本国アメリカで史上最高のオープニング記録をマークした、明るく楽しくわかりやすいハリウッド作品である。


 恋愛ベタの男性たちに的確なアドバイスを与え、愛する女性との恋を確実に成就させる敏腕デート・コンサルタントのヒッチ。ある日彼は、高嶺の花に恋をした小太りの会計士アルバートから相談を受け、限りなく不可能に近い依頼を引き受けることに。その頃NYスタンダード紙の記者サラと出会ったヒッチは、持ち前の恋愛理論を駆使して果敢にアタックを開始する。

最後の恋のはじめ方
 やっぱりウィル・スミスはチャーミング。あたたかみやユーモアをもつ彼のポジティブな魅力が、軽妙なラブコメにとてもよく活かされている。思えば、アフリカン・アメリカンの俳優を主役に据えたハリウッド作品というとアクションやSF、コメディやヒューマンばかりで、恋愛モノの主人公は白人の美形やラテンのセクシー俳優がほとんど。本作のヒットは、ウィル本人にロマンティック系のオファーが増えるのはもちろん、アフリカン・アメリカンの俳優を主役にした作品づくりの幅を広げていくきっかけとなるかもしれない。
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 やっぱりウィル・スミスはチャーミング。あたたかみやユーモアをもつ彼のポジティブな魅力が、軽妙なラブコメにとてもよく活かされている。思えば、アフリカン・アメリカンの俳優を主役に据えたハリウッド作品というとアクションやSF、コメディやヒューマンばかりで、恋愛モノの主人公は白人の美形やラテンのセクシー俳優がほとんど。本作のヒットは、ウィル本人にロマンティック系のオファーが増えるのはもちろん、アフリカン・アメリカンの俳優を主役にした作品づくりの幅を広げていくきっかけとなるかもしれない。


 会計士アルバート役は、本作が映画デビューとなる人気コメディアンのケヴィン・ジェームズ。現在アメリカで放映中の人気TV番組“The King of Queens”に出演しているジェームズは、このシットコム(シチュエーション・コメディ)の名キャラとして本国では有名人とのこと。本作では、もともとユーモア・センスのあるウィルと息の合ったコメディ・シーンを見せてくれる。ジェームズは次の映画出演として、TVドラマで活躍中のレイ・ロマノと共演する『Grilled』を予定しているのだそう。


 本作は男性が主役のラブコメだが、もちろん女性が楽しめる要素もいろいろ。簡単には素直になれないキャリアウーマン、男にもてあそばれて泣くアパレルの店員、一流のNYライフを送るセレブなど、女性のキャラクターはそれぞれに共感や興味をよぶ設定となっている。また、ハドソン河やマディソン・スクエア・ガーデンなど、NYの名所がデートシーンにわかりやすく登場するのも見どころのひとつ。


 “恋は一瞬のきっかけではじまる” “最初のキスで好きか嫌いか決まる”……ヒッチが掲げる恋と女性にまつわる9つの法則。その基本ルールのすべてがその通りではないにせよ、けっこう説得力があったりして。趣味や好みなどの身辺調査に基づき、出会いの演出からエチケット、ファッション、デート中の会話にいたるまでを手際よく指南するヒッチの恋愛うんちくは、現実でもちょっとは参考になるかも?


 ハウツーに始まり、ハートで締める。仕事中のひと休み、スタバの1杯でけっこう幸せ……というような良くも悪くも何も残らず、気楽にハッピー気分を楽しめる本作。ただただ明るい気分になりたいときに最適な、軽いタッチのハッピー・ムービーである。
『最後の恋のはじめ方』 2005年アメリカ映画
データ
2005年5月更新

最後の恋のはじめ方

2005年6月4日公開
新日比谷みゆき座ほか
全国東宝洋画系にてロードショー

■2005年 アメリカ映画
■上映時間1:58
■ギャガ・コミュニケーションズ配給
Powered by ヒューマックスシネマ
■監督/アンディ・テナント
■脚本/ケヴィン・ビッシュ
■出演/ウィル・スミス
ヴァ・メンデス
ケヴィン・ジェームズ
アンバー・ヴァレッタ



プロフィール
 
あつた美希 あつた美希
あつた美希
フリーライター、アロマコーディネーター、クレイセラピスト インストラクター/インタビュー記事、映画コメント、カルチャー全般のレビューなどを執筆。1996年から女性誌を中心に活動し、これまでに取材した人数は600人以上。近年は2015〜2018年に『25ans』にてカルチャーページを、2015〜2019年にフレグランスジャーナル社『アロマトピア』にて“シネマ・アロマ”を、2016〜2018年にプレジデント社『プレジデントウーマン』にてカルチャーページ「大人のスキマ時間」を連載。2018年よりハースト婦人画報社の季刊誌『リシェス』の“LIFESTYLE - NEWS”にてカルチャーを連載中。