ハッピー フィート 試写会日記 毎週、熱田美希から映画ファンの皆さんへ熱いメッセージ!傑作でも愚作でも、映画ってやっぱり素敵!!
ハッピー フィート

© 2006 Warner Bros. Entertainment Inc. - U.S., Canada, Bahamas & Bermuda
© 2006 Village Roadshow Films (BVI) Limited - All Other Territories
有名俳優や一流ダンサーたちの参加により
ブロードウェイばりのミュージカル・アニメが完成
ホットなペンギンたちがハートに火をつける!



 2007年の第79回アカデミー賞にて、長編アニメーション映画賞を受賞したペンギン・ミュージカルが日本上陸! 不朽のナンバーを詰め込んだオリジナルMIXに始まり、EW&Fの「ブギー・ワンダーランド」など名曲の数々をペンギンたちが歌って踊るビッグ・パーティ。声の出演は『ロード・オブ・ザ・リング』のイライジャ・ウッドをはじめ、ロビン・ウィリアムズ、ニコール・キッドマン、ヒュー・ジャックマン、ブリタニー・マーフィーら有名俳優が続々。熱い音楽にのせて皇帝ペンギンの少年の冒険と成長を描く、ハイテンションなミュージカル・アニメである。


 南極大陸。皇帝ペンギンの美声カップル(ジャックマンとキッドマン)は、かわいい息子マンブル(ウッド)を授かる。か、マンブルは歌が絶望的にヘタな天才ダンサーで、彼らの世界ではまったく認められない。仲間たちからバカにされ、学校で落ちこぼれ、憧れの歌姫グローリア(マーフィー)にも近づけない日々。あるとき知らない場所にたどり着いたマンブルは、ラテン気質の陽気なアデリーペンギン5人組と出会う。
ハッピー フィート
 フラメンコやタンゴやリバーダンスから、ガムブート・ダンス(長靴でステップを踏むダンス。南アフリカ起源)やサモアのスラップダンスやズールー族のダンスまで、25000羽ものペンギンたちが踊るクライマックスのダンスシーンは圧巻! 人間の動きを記録してCGで再現するモーション・キャプチャー技術を駆使した本作では、ペンギンたちのダンスは一流のダンサーや振付家の動きをそのままコピー。マンブルが踏む魔法のようなステップは、トニー賞最優秀振付賞など多数の受賞歴を誇る天才タップダンサー、セヴィアン・グローバーが担当。痛快なほどキレのいいステップや決めポーズに、ハッと目を奪われる。
ハッピー フィート
 本作のもうひとつの大きな魅力は音楽。なかでもフランク・シナトラの「マイウェイ」をジプシー・キングスよろしくスペイン語で、クイーンの「愛にすべてを」をゴスペル風に、ラテン系やブラックミュージック調にアレンジされた熱い曲がインパクト大。プリンスのセクシーなファンクナンバー「Kiss」は、ジャックマンとキッドマンが映画用の替え歌でデュエット。プリンスは当初、「Kiss」の歌詞の変更を拒否したものの、完成前の映像をとても気に入り、歌詞の変更を許可した上に、エンディングテーマ「The Song of the Heart」を書き下ろしたとのこと。気難しいこだわり屋で知られる彼に認められたとは、なかなか誇らしげなエピソードだ。


 子ブタが活躍する『ベイブ』のジョージ・ミラーが監督・共同脚本・製作を手がけた本作。ペンギンならではの動きと愛らしさで心をなごませ、ソウルフルなサウンドでハートに火をつけ、ラストでは環境問題に触れたりもする。とてもホットな作品である。
『ハッピー フィート』2006年 アメリカ映画
データ
2007年3月更新

ハッピー フィート
2007年3月17日公開
丸の内プラゼールほか
全国松竹・東急系にてロードショー

■2006年 アメリカ映画
■上映時1:48
■ワーナー・ブラザース映画配給
■監督・共同脚本・製作/ジョージ・ミラー
■共同脚本/ジョン・コリー
■共同脚本・共同監督/
ジュディー・モリス
ウォーレン・コールマン
■音楽/ジョン・パウエルー
■声の出演/イライジャ・ウッド
ロビン・ウィリアムズ
ヒュー・ジャックマン
ニコール・キッドマン
ブリタニー・マーフィー
ヒューゴ・ウィービング



プロフィール
 
あつた美希 あつた美希
CSホロス株式会社代表取締役。フリーライター、アロマコーディネーター、クレイセラピスト インストラクター/インタビュー記事、映画コメント、カルチャー全般のレビューなどを執筆。これまでに取材した人数は600人以上、2015〜2018年に『25ans』にてカルチャーページを、2015〜2019年にフレグランスジャーナル社『アロマトピア』でコラム“シネマ・アロマ”を担当。2018年よりハースト婦人画報社の季刊誌『リシェス』の“LIFESTYLE - NEWS”にてカルチャーを連載中。
あつた美希