世界的に活躍する現代アーティスト加藤泉の全貌に迫る!
初期から最新作までを展観する個展が2館同時開催
原始美術を思わせるミステリアスで力強い人物表現を特徴とし、絵画・木彫・版画など多彩な手法で作品を発表する現代アーティスト加藤泉。その約25年の創造の軌跡をたどると共に、加藤泉の現在を展観する大規模な個展が、原美術館(品川)と別館ハラ ミュージアム アーク(群馬県渋川市)にて2館同時開催される。
1990年代半ばより絵画作品を発表し、2000年代に入ると木彫も手がけ、2007年ヴェネチアビエンナーレ国際美術展への招聘をきっかけに国際的な評価を獲得した加藤。近年ではソフトビニール、石、ファブリックなど多様な素材を用いたダイナミックなインスタレーションを展開する一方で、新たに版画制作にも取り組むなど、その意欲的な創作活動が多くの注目を集めている。
東京の美術館としては初の大規模個展となる原美術館では、加藤泉の現在を最新作約70点を通して展観し、今後を占う。吹き抜けのギャラリー1では、加藤泉の新たな試みの一つである、大判のファブリックを用いたインスタレーションがお目見え。ほか全館で、絵画や彫刻など最新作約30点が展示され、ストローク跡も生々しい加藤による表現世界の現在が出現する。旧個人邸宅ならではの親密な距離感での鑑賞体験は、加藤作品の新たな一面を発見する契機を提供してくれるはずだ。また、しつらえにこだわりを見せる加藤ならではの、展示ケースを使った空間構成にも注目したい。
また、別館のハラ ミュージアム アークでは、作家秘蔵の未発表作品も交え、代表作を中心に145点にのぼる圧倒的なスケールの作品群でこれまでの活動を振り返る。
ときは令和元年――時代の大きな節目を迎えたこの時期に、東京と群馬、全く異なる展示空間を持つ両館で、加藤泉の初期から最新作までを同時期に展観し、その全貌に迫る本展は、平成を駆け抜けてきた加藤泉の表現世界を改めて検証し、その令和での展開を占う好機となるだろう。
展覧会名 | 加藤泉 - LIKE A ROLLING SNOWBALL(開催概要は原美術館のみを掲載) |
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会期 | 2019年8月10日(土) 〜 2020年1月13日(月・祝) |
休館日 | 月曜日(ただし8月12日、9月16日・23日、10月14日、11月4日、2020年1月13日は開館)、 8月13日、9月17日・24日、10月15日、11月5日、12月26日〜2020年1月3日 |
時間 | 11:00〜17:00(祝日を除く水曜は20:00まで) ※入館は閉館時間の30分前まで |
会場 | 原美術館 品川区北品川4-7-25 >> 会場の紹介記事はこちら |
入館料 | 一般 1,100円、高大生 700円、小中生 500円 ※原美術館メンバーは無料 ※学期中の土曜日は小中高生の入館無料 |
公式サイト | https://www.haramuseum.or.jp |
問合せ | 03-3445-0651 |
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