1世紀ぶりに里帰りする作品も!? 絵師 河鍋暁斎の画業を弟子の建築家コンドルとの交流から覗く
幕末から明治に人気を博した河鍋暁斎の生涯と作品の変遷を、彼の弟子の一人であり、三菱一号館を設計した英国人建築家ジョサイア・コンドルとの交流から見つめる企画展です。
2歳で蛙を写生するなど、早くから才能を開花させた暁斎は、6歳で浮世絵師 歌川国芳に弟子入りし、写生の重視、反骨精神など多くを学びます。9歳頃に狩野派に入門。絵に対する熱意の強さに師から「画鬼」と呼ばれるほどでした。18歳で狩野派の修業を終了し、狩野派の仕事をしつつ挿絵、錦絵、戯画、風刺画などを描き、有名になりました。
1881(明治14)年に開かれた第2回内国勧業博覧会で、コンドルが設計した上野博物館本館を暁斎が錦絵《東京開化名所 上野山内一覧之図》に描き、絵画分野の最高賞を受賞。同年、コンドルは暁斎に弟子入りし、一緒に写生旅行に行くなど親密に交流しました。暁斎の没後、コンドルはその人生と業績をたたえた“Paintings & Studies by Kawanabe Kyosai”(河鍋暁斎)を出版。この本により、西洋で暁斎は広く知られるようになります。
本展では、国内の暁斎作品を展観できるだけでなく、コンドルが描いた暁斎、およそ120年ぶりの里帰りとなるニューヨークのメトロポリタン美術館所蔵の作品など、名品約130点が集まります。
展覧会名 | 画鬼・暁斎―KYOSAI 幕末明治のスター絵師と弟子コンドル |
---|---|
会期 | 2015年6月27日(土) 〜9月6日(日) ※会期中、一部展示替えあり 前期:6月27日(土) 〜8月2日(日) 後期:8月4日(火)〜9月6日(日) |
休館日 | 月曜日(ただし祝日の場合と8月31日は開館) |
時間 | 10:00〜18:00 (祝日・振替休日を除く金曜、および8月31日〜9月4日は20:00まで) ※入場は閉館時間の30分前まで |
会場 | 三菱一号館美術館 千代田区丸の内2-6-2 >> 会場の紹介記事はこちら |
入場料 | 当日 一般1,500円、高大生1,000円、小中生500円 |
公式サイト | https://mimt.jp/ |
問合せ | 03-5777-8600 (ハローダイヤル) |
記載内容は取材もしくは更新時の情報によるものです。商品の価格や取扱い・営業時間の変更等がございます。