根津美術館のコレクションの根幹を成す 初代根津嘉一郎の蒐集とその道のり
多くの鉄道を経営して“鉄道王”と呼ばれた実業家・初代根津嘉一郎。事業の傍ら、優れた古美術品を集め、根津美術館のコレクションの礎を築いたプロセスに着目し、主要な作品と共に蒐集家としての道のりを辿る財団創立75周年記念の企画展です。
初代根津嘉一郎は、1906(明治39)年に行われた入札会で、「花白河蒔絵硯箱」を当時としては破格の値で落札し、蒐集家として一躍有名になります。1909(明治42)、米国視察実業団に参加して渡米。現地で寄付が盛んな文化に心打たれ、蒐集した作品を公開したいと考えるようになります。60歳以降は、傾倒した茶の湯から茶道具なども数多く蒐集しました。
1940(昭和15)年に初代が急逝し、二代根津嘉一郎が同年に財団法人根津美術館を設立します。翌年には、根津邸で初の美術展も開催しますが、戦争の激化で閉館し、美術品を疎開。1946(昭和21)年には展覧会を再開させました。
本展では、国宝7件、重要文化財87件を擁する約7,400件の美術館コレクションから、書画と茶道具を中心に展示。特に、1912(大正元)年に入手した「鶉図」、1917(大正6)年に落札した「那智瀧図」の2件の国宝は必見です。
展覧会名 | 創立75周年記念特別展 根津青山の至宝 初代根津嘉一郎コレクションの軌跡 |
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会期 | 2015年9月19日(土) 〜 11月3日(火・祝) |
休館日 | 月曜日(ただし9/21・10/12・11/2は開館、10/13は休館) |
時間 | 10:00〜17:00 ※入館は閉館時間の30分前まで |
会場 | 根津美術館 港区南青山6-5-1 >> 会場の紹介記事はこちら |
入館料 | 一般1,200円、高大生1,000円 |
公式サイト | https://www.nezu-muse.or.jp/ |
問合せ | 03-3400-2536 |
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