叙情的な映像で浮かび上がらせる、人間の深淵
タイの東北地方を舞台に、伝説や民話、記憶や夢などの題材から映像作品を制作するタイの映像作家・映画監督、アピチャッポン・ウィーラセタクンの個展です。
1970年、バンコクで生まれたアピチャッポンは、タイ東北部イサーン地方のコーンケン大学で建築を学び、シカゴ美術館付属シカゴ美術学校で映画制作修士を取得します。1993年、短編映画で映画監督デビュー。2010年カンヌ国際映画祭にて、『ブンミおじさんの森』が最高賞(パルムドール)を受賞します。現代美術作家としては、映像インスタレーションを中心に活動。今年開館した、チェンマイのMIIAM現代美術館でタイ人初の大規模個展も開催しました。
本展では、東京都写真美術館に所蔵されているコレクションを中心に、23点の作品とアーカイヴ作品で構成。“媒介”という映像自体の特性と、政治や歴史の中にある見えざる力の2つの意味を含ませた「亡霊」をキーワードに展開します。初のヴィデオ作品で両親が経営する病院を撮影した《窓》、2009年の「プリミティブ」プロジェクトに関連した《ナブア森のティーン》、《ナブア森の犬と宇宙船》、《炎》、アピチャッポンの日常やタイ社会の暗部への眼差しが描かれた《灰》などが紹介されるほか、1Fのホールでは、「アピチャッポン本人が選ぶ短編集」(全25作品4プログラム)が上映されます。
展覧会名 | アピチャッポン・ウィーラセタクン 亡霊たち |
---|---|
会期 | 2016年12月13日(火) 〜 2017年1月29日(日) |
休館日 | 月曜日(ただし祝日の場合は開館、翌平日休館)、 年末年始(12月29日〜2017年1月1日) |
時間 | 10:00〜18:00(木・金は20:00まで、1月2日・3日は11:00〜18:00) ※入館は閉館時間の30分前まで |
会場 | 東京都写真美術館 地下1階展示室 目黒区三田1-13-3 恵比寿ガーデンプレイス内 >> 会場の紹介記事はこちら |
入館料 | 一般 600円、学生 500円、中高生・65歳以上 400円 ※第三水曜日は65歳以上無料 |
公式サイト | https://topmuseum.jp/ |
問合せ | 03-3280-0099 |
記載内容は取材もしくは更新時の情報によるものです。商品の価格や取扱い・営業時間の変更等がございます。