企画展 「香合百花繚乱」

人気の茶道具! 色も素材も多彩なかわいい香合が大集合

香を入れる蓋付きの容器で、茶道具の一種である香合。小さくて形も愛らしいことから茶道具の中でも人気が高く、蒐集するコレクターも多く現れました。茶の湯の流行によってさまざまな種類が生まれた香合を一堂に集め、形、素材、色など、その豊富な種類と多彩さに着目する企画展です。

6世紀頃、仏教とともに香を焚く文化も日本に伝来。当時、香を入れる容器は貴重な唐物の漆器を用いていました。しかし、室町時代以降に茶の湯が流行すると、素材、形、色などが一気に多様化。黄瀬戸、志野などで作られた最新の焼き物、蒔絵、螺鈿・染付・青磁などの最先端の唐物、色絵、楽焼など広がりを見せ、植物・動物・楽器を象ったものも現れました。19世紀には、日本各地の窯で生産されるようになり、オリジナリティに一層磨きがかかります。幕末になると、「形物香合番付」と呼ばれる中国産の焼き物を中心とした番付表が作られるほど人気を博しました。特に、中国福建省で生産された低火度焼成の三彩“交趾焼こうちやき”、景徳鎮窯の古染付の香合は人気が高く、国内各地の窯でその写しも作られています。

本展では、同館のコレクションの礎を築いた初代 根津嘉一郎によって集められた250点以上の香合の中から、厳選した作品を中心に約170点を展示します。
 歯黒箱や白粉箱と共に、16世紀末より茶の湯の香合として転用された薫物箱である《菊蒔絵香合》、南宋にも塗り重ねた漆を彫って屈輪文ぐりもんと呼ばれる渦状の文様を表した《堆黒屈輪文香合》、丸い大きな目とばってんに刻まれた口がキュートな《交趾大亀香合》、京焼の名工として知られる野々村仁清作の《色絵ぶりぶり香合》、黒漆の上に朱漆を重ねた根来塗《朱漆香合》など、焼き物から漆工まで、多彩な香合の世界をじっくり味わえます。

交趾大亀香合(こうちおおがめこうごう) ほか 根津美術館蔵
菊蒔絵香合(きくまきえこうごう) 木胎漆塗 日本・桃山時代 15-16世紀 根津美術館蔵
開催概要
展覧会名 企画展 「香合百花繚乱」
会期 2018年2月22日(木) 〜 3月31日(土)
休館日 月曜日
時間 10:00〜17:00
※入館は閉館時間の30分前まで
会場 根津美術館
港区南青山6-5-1 [MAP]
>> 会場の紹介記事はこちら
入館料 一般 1,100円、高大生 800円
公式サイト http://www.nezu-muse.or.jp/
問合せ 03-3400-2536
2018年2月更新